こんにちは美容師アベです。
美容師はスタイリストになるまで2年~3年ほどかかるのが当たり前です。
下積み期間が長く労働環境も過酷です。
1年未満に50%の新人美容師が辞めてしまう現実も。
この記事では美容師アシスタントが辛いと感じることと具体的な乗り越え方をまとめました。
スタイリスト・ジュニアスタイリストで仕事が辛い時の乗り越え方はこちらの記事にまとめています。
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【美容室経営者監修】美容師スタイリストが辛い時の乗り越え方をアドバイス
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美容師アシスタントが辛いと感じること&乗り越え方
掃除や雑用ばかりで辛いのはみんなが通る道
開店前は床を掃いたり、鏡磨き、トイレ掃除と大忙し。
営業中も掃除や洗濯と雑用ばかり。美容師の仕事に憧れが強い人ほどギャップを感じ辛いと感じるかも知れません。
ですが掃除のきめ細やかさは美容師の仕事にとても大事な要素です。お客様の不愉快に気付けることは接客業においてとても大事だからです。
神は細部に宿るという言葉をご存じでしょうか?
「細部にこだわることが全体の完成度を高める」という意味です。
カット1パネルを適当に切ればスタイルが崩れます。
同様に「掃除」という小さな取り組みを腐らずすることがあなたの美容師としての資質や周囲からの評価を高めます。
お客様は細部の汚れに気づいているものですし、誰かはきっとあなたの頑張りを見ています。
腐らずに頑張りましょう。
上司に叱られてばかりで辛い時は仕事のやり方を見直してみよう
美容師の仕事はお客様の容姿に直結するため厳しく指導されるのはやむを得ません。
しかし上司から叱責され続けると自信が持てなくなり仕事を続ける意欲も無くなってしまいます。
上司から叱られることが多い場合は以下の点を再度意識してみましょう。
- ホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができているか
- 素直かどうか
- 積極性があるかどうか
ホウレンソウとは
- 指示された仕事の結果や経過を「報告」
- 自己判断せず「相談」すること
- 情報共有(連絡)すること
です。
これらを再度意識することでお客様トラブル・クレームを未然に防ぎましょう。
またアシスタント時代は技術を教わる側ですから「素直」であることはとても大事です。
入社して数か月はホウレンソウ・1年目になる頃はホウレンソウから「カクレンボウ」を意識しましょう。
確認・連絡・報告です。連絡・報告は同じですが「相談⇒確認」が違う点です。
分からない点をすぐ相談するのではなく「私はこう思いますがよろしいでしょうか?」と積極性・主体性を身に付けましょう。
パワハラが辛い時は職場環境を変えるのもあり
美容師アシスタントでパワハラやいじめに悩む人も少なくありません。
美容師業界はいじめがすごいみたいだ。知り合いのアシスタントの子は悔しくて泣いたら、泣くなって言われて無理して楽しそうにしてたら何でそんな顔できんの?って言われていたらしい。
しかも新人の誰かはクビにするって脅したり売上ノルマ達成しなかったらクビだそうこんな職場楽しい筈ない
— ちんティン@プロ自己満ツイッタラー (@LoudMinorityY) March 12, 2017
残念ながら他人を変えることはできません。
変えられるのは「あなたのかかわり方」です。
パワハラする上司との上手なかかわり方は「褒めること」です。
パワハラする人は「認められたい」という感情が背景にあるため褒めることが有効です。
心理学を使って状況改善に取り組んでみましょう。
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【美容師アシスタントでパワハラ・いじめが辛い】お店を変える前に今すぐ状況を改善する方法
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もう限界で今すぐストレスから逃れたいなら働く環境を変えることをおすすめします。
美容師が好きならお店を変えたり美容師を辞めたいなら異業種に転職しても良いでしょう。
いずれにしろ美容師を辞めてから転職活動を始めるのはハイリスクなので在職中の今から転職活動をはじるのが望ましいです。
パワハラで辞めたいけど言えない場合の対処法は以下記事を参考にしてください。
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美容師辞めたいけど言えない【美容院経営者が教える上手な伝え方】
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ミスを繰り返してしまい精神的に辛い時に試してみたいこと2点
仕事でミスを繰り返してしまう場合次の2つを実行してみましょう。
ポイント
- 自分がどんな時にミスをしがちか理解する
- ミスを回避するルールを作る
冷静にどんなミスが多いのかを理解しないと改善できませんよね。その上でミスを回避するためのルールを作りましょう。
例えば指差し確認などもその1つです。
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美容師に失敗はつきもの!落ち込んだ時の対処法
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労働時間が長くて体力的に辛い時は割り切りも必要
仕事はお金を稼ぐ手段としてある程度割り切ることも必要です。
美容師のやりがい・楽しさはお客様が与えてくれます。
確かに私もお昼を食べる時間も無い日も多々ありました。
私は今一人美容院を経営しておりお昼休みをしっかりとり無理な予約を入れずに経営しています。
環境に不満があるなら独立するか、より良い条件を求めて転職するしか方法はありません。
そのためには辛いかもしれませんが努力を続けて技術レベルを上げより好条件なサロンを目指すしかありません。
腰痛・手荒れが辛いときの対処法
日々のサロンワークで疲労が蓄積することで腰痛を発症します。
肌が弱い美容師の場合パーマ液の塗布や毎日のシャンプーで徐々に手荒れも進行してしまいます。
1年目は問題なかったのに半年~2年目に入ってから悪化する人も多く美容師を断念する場合も。
腰痛対策は
- コルセット等固定する
- 円皮鍼などでケアする
- 正しい姿勢を身に付ける
ことが大事です。
背中が曲がった状態でシャンプーしている場合は要注意ですし、肘を曲げた状態でお客様の頭を持ち上げると腰で支えがちになるので肘を伸ばし体全体を使うよう意識するなど工夫が必要です。
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【美容師】腰痛が原因で退職を考えています⇒辞める前に必要な対策6選
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手荒れは職業病で完治させるには辞めるしかないのが現実です。
皮膚科医を早めに受診し適切な処置を行いましょう。
下積み期間が長すぎて辛いときの乗り越え方
アシスタントからスタイリストになるには平均3年。
これまで紹介した様々な辞めたくなる理由に加えてキャリアアップまでに時間を要することから辞めたくなる美容師アシスタントは多いです。
そんな時の乗り越え方をまとめました。
モチベーションは上げずに淡々とこなそう
モチベーションは一般的に「やる気」とか「意欲」という意味で使われますよね。
「モチベーションは無理に上げては駄目」なんです。


モチベーションを頑張って上げてアシスタントの仕事を頑張ったとします。
しかしあなたが今モチベーションが下がっているように、嫌なこと・困難なことにぶつかるとモチベーションは持続しないものです。
無理してモチベーションを上げても必ず下がる時がやってくるだけです。
あなたがやるべきことは
- 自分は出来るという自信を持つこと
- 出来る自分になりきって行動する
です。
詳しく見ていきましょう。
自分は出来るという自信を持つ
モチベーションが下がっている場合重要なのは「私は出来るんだ!」という自信です。
自己肯定感等と言われたりもします。
- 同期は器用な人ばかりで私なんて美容師向いていない・・・
- 叱られてばかりだし私なんて接客業に向いていない・・・
自分のあり方を決めるのは「他人」ではなく「あなた自身」です。
出来る自分になりきって行動する
- 店内でシャンプー指名数 NO1を達成したい場合
あなたが美容師アシスタントとしてシャンプー指名数店内一位を目指したいとします。
これまでのあなたは「シャンプーの指名が1番になるよう頑張るぞ!」とモチベーションをあげようとしていました。
でも先輩に叱られたりするとやる気が失われてしまいます・・・。
これからはそうではなく「シャンプー指名NO1のアシスタントならいったいどんなことに気をつけて仕事をするのかな」と考えて行動してみましょう。
頑張って1位を狙うことは辞めてシャンプー指名数店内1位の自分になりきるのです。(将来を先取るとも言い換えられますね)
- やる気がわかない・・・
- どう行動したらいいのか分からない・・・
という状態から一歩も踏み出せます。
実際に行動し成果を上げられれば【自分はできるんだ!】という自信につながりさらに目標達成まで短時間で到達が可能です。
短期目標を立てよう
スタイリストになるまでという目標は遠すぎます。
そこでちょっと努力すれば到達できる短期的な目標を立てそこまで頑張ってみましょう。
例えばシャンプーで一人前になれるまでとりあえず頑張ろうという目標ならクリアできそうではないですか?
このようにまずは短期的な目標を1つ1つクリアしていくことを意識すると良いでしょう。
意識を変えよう
人は意識していないことには気がつかないものです。
辛い状況下では「辛いこと」で頭が一杯になりがちで「いい面」には目が向きません。
視点を変えて美容師の仕事の楽しい面、やりがいを見つけましょう。
やりがいを見つける
美容師アシスタントでやりがいを覚えるのは「指名」を受けた時や「お褒めの言葉を頂いた時」でしょう。
例えば
- シャンプーが上手だからまたお願いするわ
- 今まで色々な美容院に言ったけど一番気持ちよかった
- 上手になったね
等お客様との触れ合いの中でやりがいは生まれるものです。
仮に上手じゃなくても一生懸命さは伝わるものです。
アシスタント時代から頑張っていればちゃんと見てくれているお客様もいます。
- カットできるようになったら是非私をモデルにして
なんてありがたいお言葉を頂いたことが実際ありました。
スタイリストになるまでは大変なことも多いですがお客様に対してとにかく一生懸命頑張れば、お客様がやりがいを与えてくれます。
美容師向いてないと悩んだ時の乗り越え方
美容師アシスタント歴が2~3年目にさしかかると一足早くスタイリストになる同期も現れます。
同期と比較して出遅れると美容師に向いていないのではないか?と悩む人も多いです。
私は美容師に必要な適性はたった1つ「お客様を喜ばせたいと思って仕事ができること」だと思います。
不器用さは美容師の適性となんら関係ありません。
何故なら技術は練習量で補えるからです。
お客様を喜ばせたいという気持ちがあるなら大丈夫です。
美容師に向いてないと悩む人におすすめなのが
- 想像力を働かせること
ことです。
例えば社内テストを時間内にパスできないから向いてないと悩んでいる場合。
私は不器用だから仕事が遅いんだと結論づけるのではなく「遅いのはなぜか?」と自問する癖をつけましょう。
なぜカットに時間がかかるのか?ガイドを取るのが遅いから?シェーピングの回数に無駄があるのではないか?ブロッキングに手間取っているからか?
問題の根本を「なぜ」と掘り下げることで解決策は見えてきます。
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【美容師向いてない人の特徴】器用さは関係なし【必要な素質はホスピタリティ】
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美容師が辛くて辞めたい⇒限界なら逃げてもいい
辛いときに逃げるなという言葉を受けるかも知れません。
ですがあなたの辛さはあなたにしか分かりません。
おばからのLine泣きかけた
大事な人に心配かけるような職場なんて身体に出る前にみんな勇気出して辞めてしまおうね(いやマジで)
いろいろ思うところあるけど辞めてよかったって実感するでなー未だに美容師の話正直辛いけど、何よりハゲ治ったもん身体って正直 pic.twitter.com/VZkNUv99VU
— ずぃ (@ziaxzou) March 18, 2020
こちらの方などハゲができてしまったみたい。
同じ美容師としてそんな辛かったのかと悲しいですね。
もし体を壊すほど辛かったり、心が追い込まれるほど辛いなら休んだり辞めるのもありです。
労働環境はあなたがどう頑張っても変えようがありません。
仕事が合う合わないってあるし若いから選択を間違うこともあります。
辞めて異業種に転職するのも良いですし場合によっては働く美容室を変えてみるのもありです。
美容師を辞めたい時の続けるかどうかの判断基準や退職理由や上手な伝え方など詳細にまとめていますので参考にしてください。
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美容師辞めたくなる理由&辞める・続けるの判断基準をアドバイス【円満退職の秘訣あり】
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