こんにちは美容師アベです。
頭皮の白いカスの正体は「フケ」である可能性が高いです。
清潔にしているのにフケ?と思われがちですがフケは「頭皮の過剰な乾燥が原因」の場合もあるんです。
頭皮の白いカス状のフケについて「原因&対策」を解説していきましょう。
【美容師監修】頭皮から白いカス=乾性フケ症⇒原因&対策
頭皮の白いカスは「乾燥しすぎ」が原因
頭皮コンディションは食生活や生活習慣、外部環境や外的要因(ストレス)など色々な要因に左右されます。
頭皮の白いカスの正体は「乾性のフケ」である場合が多いです。
フケとは「頭皮の角質層の表面が剥がれ落ちたもの」です。
ちょっと難しいですがこのフケやアカがでる間隔を「ターンオーバー」と言います。
その期間は正常な場合28日くらい。
正常な時でも実はフケは出てるんです。
ですが目には見えないほど細かいもので気づきません。
ところがターンオーバーが乱れると「フケ」となって現れるんです。
これが今あなたお悩みの「頭皮の白いカス」の原因です。
頭皮の乾燥に拍車をかける行為
頭皮の白いカスが「乾性フケ」である場合頭皮を乾燥させてはいけません。
しかし誤った頭皮ケアを行いがちです。
注意ポイント
- 汚れを落とすために「洗浄力が高いシャンプー」を使っている
- 汚れを落とすために一日に何度もシャンプーをしている
もしあなたがドラッグストアで売られているようなシャンプーを使っている場合注意が必要です。
その多くは高級アルコール系と呼ばれるタイプだからです。
これらのシャンプーは洗浄力や泡立ちに優れていますが脱脂力が強いため「頭皮の乾燥に拍車をかけやすい」と言えます。
頭皮の白いカスに悩むのは「若い女性」に多い
白いカスは乾性フケである可能性が高いと説明しました。
その特徴は以下2つです。
ポイント
- サラサラした細かい状態のフケ
- フケの色は白っぽい
特に若い女性は頭皮が乾燥しやすい人が多いのでこの傾向が強いです。
さらに思春期の頃は人目も気になりますよね。
そのため「シャンプー回数」を増やしてしまうというNGな頭皮ケアを行いがち。
それが余計に頭皮の乾燥に拍車をかけてフケ症を悪化させる原因にもなりかねません。
白いカスを無くすには頭皮ケアに最適なシャンプーに変えること
今お使いのシャンプーの裏面を見てどんな成分が配合されているか確認していみましょう。もし
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸ナトリウム
などが成分表示の最初の方に記載されている場合頭皮への刺激が強い可能性が高いです。
以前はラウリル硫酸ナトリウムが主でした。
しかし最近はより皮膚刺激が少ないラウレス硫酸ナトリウムが使われています。
洗浄力がよく泡立ちが良いのが特徴です。
参考
今紹介したような市販品に使われる成分は高級アルコール系の界面活性剤と呼ばれます。
高級アルコール系よりやや皮膚刺激が弱いものに
- オレフィン(C14-16)スルホン酸ナトリウム
があります。
同じく高級アルコール系を原料としたものに
- スルホコハク酸ラウレル2ナトリウム
もあります。
これは高級アルコール系よりは皮膚刺激はやや弱く、他の活性剤と混ぜることで起泡力が増すためアミノ酸系シャンプーに混ぜて使われることもあります。
高級アルコール系シャンプーは洗浄力が強い反面、皮膚刺激が強いのが難点です。
高級というのは「価格が高い」という意味ではなく炭素原子の数が多いという意味です。価格が安価のため市販の安いシャンプーによく使われます。
もしこれらに該当するシャンプーを今お使いでしたら以下の記事を参考にシャンプーを変えることも視野に入れた方がいいです。
さらに詳しく
【美容師解説】自分に合うシャンプーの選び方【肌質・髪質別にアドバイス】
ただしシャンプーを変えるのは無理という場合は以下の方法でも効果はあるので参考にして下さい。
頭皮の白いカスを減らすために今すぐ出来ること⇒シャンプー「使用量&回数」を減らす
乾性フケの原因は頭皮の乾燥です。
乾性フケ症に必要なのは頭皮の潤いです。
どうすれば潤うか。
今すぐできることは「洗いすぎを辞めること」です。
例えば普段お使いのシャンプーを「1プッシュ⇒半プッシュ」にするのも効果がありますので今日からはじめましょう。
シャンプーの回数は1日1回以内にしましょう。
シャンプーは頭皮の潤い全てを洗い流してしまいますが毛穴には頭皮を潤わせる常在菌という働き者がいますので正常であれば4時間くらいで頭皮表面が潤いベール(皮表膜といいます)が形成されます。
ですが洗い過ぎは厳禁ですので1日1回程度に抑えましょう。