こんにちは小さな一人美容院を経営しているアベです。
この記事ではこれから美容師を目指す方向けに「美容師の仕事の厳しさ・辛いと感じること」を紹介します。
結論から言うと美容師になると多くの人が辛いと感じることは7つあります。
美容師になると辛いと感じること
- 労働時間が長くて辛い
- 休憩がままならず辛い
- 休日が少ない上に講習でつぶれることもある&友人・恋人・家族と休みが合わない
- 手荒れが辛い
- 立ちっぱなしで足腰が辛い
- 労働時間が長いのに給与が安くて辛い
- コミュニケーションが辛い
まずは美容師の仕事についたらどんな流れでステップアップしていくのか簡単に説明していきましょう。
【美容室経営者が教える】美容師の仕事で辛いこと7選【乗り越えるコツあり】
美容師のキャリアップ
美容室に就職したら「美容師アシスタント」からキャリアがスタートします。
美容師アシスタントとは「カットができる美容師(スタイリスト)」の補助を担うのが主な業務で店内の雑務全般も担います。
美容専門学校を卒業すると技術が身に付くと思われがちです。
しかし、あくまで「国家試験に合格するためのスキル」しか習得できません。
お客様に入客するまでには「美容室毎」にステップが用意されており、社内テストにパスすることでできる仕事の範囲が広がっていくのが一般的です。
この3年間に辛いことが多いので美容師アシスタントの50%が1年以内に辞めてしまいます。
厚生労働省のデータによると、美容師の離職率は1年で50%、3年で80%、10年で92%と言われています。高い離職率の原因として、①給料が安い ②長時間労働 ③休日が少ない ④人間関係のストレス ⑤キャリアアップに時間がかかると、いった美容業界の問題点が挙げられます。
新卒で美容室に就職するのが20歳ころですから30歳までに92%の美容師が辞めてしまうという恐ろしく離職率が高い職業が美容師です。
なぜこれほどの美容師が辞めてしまうのか、辛いことを解説していきましょう。
美容師の仕事で辛いこと
労働時間が長くて辛い
美容師アシスタントは朝練のため朝早く出社しその後開店準備にとりかかります。
日中は忙しくサロンワークをこなし営業終了後には技術レッスン(練習)があります。
そのためスタイリストになるまでの約3年間は間違いなく長時間労働が続くため辛いです。
金は少なくていい
ただ早く帰らしてくれ。美容師やっててそればっかり
思うかな。#美容師#美容師辞めたい#美容室#仕事#アシスタント#辞めたい— 美容師辞めたい 代表取締役 (@EeWTjXknImUQiPD) September 15, 2017
スタイリストになってからもアシスタントのレッスンに付き合うことがあるので帰る時間は遅くなりがちです。
また受付時間を過ぎてもお客様の施術を断らない美容室も多いです。
夜からカラーカットとなると終わる時間が遅くなるので、スタイリストになってからも長時間労働になりやすい職業です。
休憩がままならず辛い
美容師の仕事は休憩をゆっくりとれないことも多いです。
1時間ゆっくりお昼を食べられるような美容室の方が少数かも知れません。
忙しい美容室だと「カラー放置中の20分間の間にお昼を食べてきて」なんてことが当たり前のようにあります。
20分で昼飯食え?ふざけるな!#美容師 #美容師悩み #美容師楽しい #美容師最高 #美容師あるある #美容師大変 #美容師辞めたい #でも頑張る
— 美容師のGUCCI (@ry000ichi) February 6, 2020
休日が少ない上に講習でつぶれることが辛い&友人や家族と予定が合わなくて辛い
美容師アシスタント時代はもちろん、スタイリストになってからもメーカーが主催する講習会にでかけることが多いです。
メーカーの講習は美容室の休みである「月曜日」に行われるため休日がつぶれることになります。
もともと休日が少ない上にプライベートも犠牲にしなければいけないため辛いと感じることがあります。
また美容室のお休みは基本月曜日ですから、お友達・家族・恋人と休みが合わない辛さもあります。
ほとんどのイベントは土日祝に行われるので参加できないストレスを感じることもあります。
手荒れが辛い
美容師専門学校時代は手荒れにならなくとも美容室に就職し毎日シャンプーに入客するうちに手荒れを起こす美容師がいます。
手荒れが起きると仕事を続けている限り治ることは無いので大変辛いです。
スタイリストになるとシャンプー回数が減るため少しは楽になります。
ですが悪化すると「お湯」だけで荒れる美容師もいるので美容師を続けている限りは一生付き合う覚悟が必要でしょう。
立ちっぱなしで足・腰が辛い
美容師の仕事は立ちっぱなしが大半です。
仕事に慣れてくればそれほど苦痛には感じなくなりますが入社して数か月は疲労を感じるでしょう。
また立ちっぱなしは腰にも負担がくるので、シャンプー施術も相まって腰痛の悩みを抱える美容師アシスタントは多いです。
労働時間が長いのに給与が安くて辛い
アシスタントからスタイリストになるまでは毎日朝練や夜練があります。
この時間は「営業時間外」に行われるので「残業代」は支払われません。
そのため「長時間労働」の割に給与が安くて辛いと感じる人が多いです。
しかも美容師は他の業界に比べて年収が低い傾向にあります。
スタイリストになり指名が増えれば稼ぎを増やすことは可能です。
しかし指名が増える経験豊富な30代前半の美容師の年収でさえ全業種平均と比べるとそれより低い水準にあります。
美容以外の他業種を含めた全業種の平均年収
年収比較 全業種(前期/後期) 美容師 30代前半の数値 男性 461万円/517万円 約317万円 30代前半の数値 女性 315万円/313万円 約284万円
全業種は平成29年の国税庁「民間給与実態統計調査」
美容師は平成29年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
より抜粋
この通り美容師という仕事は相対的に給与が低いので指名を増やす努力・独立などを視野にいれないと金銭面での苦労が絶えない職業です。
【美容師やめとけ】現役美容室オーナーの本音暴露
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コミュニケーションが辛い
美容師の仕事は「お客様」と接客する時間が長い仕事です。
お客様を退屈させないためにコミュニケーションを円滑に保つことが求められます。
コミュニケーションに苦手意識がある美容師はお客様と会話が上手に出来ないことを辛いと感じることも。
また美容師アシスタントのころは教育担当のスタイリストから技術を学びます。
師弟関係が厳しい美容院の場合人間関係を円滑に保つ必要がありストレスを感じてしまいます。
同期が支えになる場合もありますが孤立してしまうとなおさら辛くなり辞めたくなる美容師もいます。
美容師の辛いことを乗り越えるために必要な4つのこと
厳しい下積み期間を覚悟する
美容師の仕事は「お客様の容姿」を変える責任ある仕事です。
責任ある仕事である以上厳しさがあるのはやむをえません。
厳し下積み期間があることを事前に認識しておきましょう。
どんな美容室に就職しても「長時間労働・少ない休憩時間・少ない休日」は業界特有の問題なので覚悟しておくべきです。
手荒れ・腰痛はこまめなケアを心がける
手荒れは「今大丈夫」でも将来発症する可能性があります。
ですから「今大丈夫」でもカラー入客時は手袋を必ず着用する、ハンドクリームをこまめにつけて保湿するなどを心がけることが大事です。
また手荒れしてきたら早めに皮膚科医に相談し適切な処置をすることを心がけましょう。
腰痛は正しい姿勢を習得することで改善することは可能です。
先輩に指導を仰ぎ腰痛にならない正しい姿勢をいち早く習得しましょう。
人間関係はどこにいってもついて回るという認識を持っておく
職場の人間関係で悩んで辞めるという人が多いです。
しかし人間関係はどんな職場にいってもおこりえる問題です。
上司との人間関係は技術を教わる以上我慢が必要ですよね。
お客様からはお金を頂きます。そのため辛くとも我慢することが必要な時もあるでしょう。
美容師に限らず人間関係はついて回るものという認識を持っておくことが大事です。
独立も視野にいれる覚悟が必要
美容師で一生食べていきたいなら独立を視野にいれるか、就職したサロンでマネジメント側に回らないと厳しいのが現実です。
男性美容師なら30代以降に被雇用者として働き続けるのが難しくなるからです。
美容師として働くなら将来独立をも視野にいれるくらいの覚悟が必要です。
独立して美容室経営者になれば、ある程度休みを自由に設定できるようになりますし、お昼休憩もしっかりとれるようになります。そこに至るまでは覚悟して努力することが必要です。
美容師のやりがい&魅力
散々美容師の辛い面を紹介してきました。
一方で美容師には「やりがい&魅力」もあります。
美容師のやりがい&魅力
- お客様の喜びを目の前で体感でき直接感謝される
- 成長を実感しやすい
- 人生の節目に携われる責任感と満足感
- ヘアスタイルをみずから創造する面白さがある
- 色々なお客様と出会い知見が広がる
- 探求に終わりがない
- 努力するほど報酬として帰ってくる
- 独立開業することで理想の職場を作り出せる
- 人材育にやりがいを感じる
美容師の仕事はお客様から直接感謝されるやりがいある仕事です。
目の前で喜ぶ姿を見られるのはとても魅力的だと感じます。
また辛い下積みを乗り越えて技術を身につければクリエイティブな仕事ができるようになります。
自ら創造しヘアスタイルに表現できるようになれば「達成感」も得られる魅力的な仕事ですよ。
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美容師を目指すなら労働条件を良く確認するのが大事
美容業界はかなりブラックです。
- 長時間労働
- 少ない休日
- 給与への不満
この3点は美容業界に共通することなので、どんな美容室に就職しても100%満足することは不可能でしょう。
ただし最近では職場環境向上に意欲的な美容室も増えいるので「職場環境&教育体制が整っている美容室」をできるだけ選んで就職することが長く美容師を続けるコツです。