こんにちは美容師アベです。
今回は薄毛に悩む男性向けに似合う髪型の条件や、具体的なヘアスタイル例をカットしてご紹介しました。
まずは薄毛男性がやってはいけない髪型の条件から紹介していきましょう。
薄毛男性がやってはいけない髪型の条件
側頭部に無駄なボリューム
薄毛男性の多くは「頭頂部(0型薄毛)」や「前頭部(M字薄毛)」または両方が薄毛になります。
これに対して「側頭部」「後頭部~襟足」にかけては薄毛にならない人がほとんどです。
その理由は男性型脱毛症の原因であるDHTが作用するレセプター(鍵穴みたいなもの)がこれらの髪の毛には存在しないためです。
そのため薄毛男性で髪型に悩む方の多くは「側頭部」「後頭部~襟足」は毛量が多いのに「頭頂部」「前頭部」のみ髪の毛が薄いというアンバランスな状態になります。
以下の写真をご覧ください。
こちらの写真のように側頭部に無駄にボリュームがあると余計に薄毛が目立ちアンバランスになります。
薄毛を隠すために無駄に髪を伸ばす
薄毛が気になるからと無駄に髪の毛を伸ばし地肌を隠すのは逆効果です。
例えばM字に薄毛になっている部分を隠したいからと先ほどの写真のように前髪を伸ばしても髪の毛の隙間から地肌が透けて見えてしまいます。
また前髪にも厚みがでないのでみすぼらしい印象に。
薄毛の部分をカバーする髪型の条件
薄毛部分の毛量と周囲の毛量を近づける
薄毛部分の毛量が少ないのに対して、その周囲の毛量が多いと余計に薄い部分が目立ってしまいますよね。
大事なのは薄毛部分の周囲の髪の量を少なくすることです。
薄毛男性に刈り上げがおすすめの髪型として紹介されるのはこのためです。
刈り上げをしなくても、側頭部を短くカットしたり、毛量を削いでタイトにスタイリングするだけでも印象はかなり変わります。
薄毛部分やその周囲の髪の毛は短くする
髪の毛は長いより短い方がボリュームが出やすくなります。
薄毛部分の髪の毛を短くすることでふんわりとボリュームがでるため薄毛部分を覆うように立ち上がってくれカバーしやすくなります。
同様にその周囲の髪の毛も短くカットすることで長さのバランスも整い動きも出やすくなり薄毛部分を上手にカバーしやすくなります。
薄毛男性におすすめの髪型
どのような髪型が薄毛をカバーできるのか紹介していきましょう。
ショートカット
こんな薄毛男性におすすめ
- M字薄毛
- 0字薄毛
- M字+O字薄毛でまだつながるほど進行していない
ショートカットはその名の通り全体を短くカットした髪型です。
全体を短くカットするのでボリュームが出やすくなり、気になる薄毛部分もカバーしやすくなります。
オーダーする際のポイントは「襟足」と「耳回り」です。
この2点が決まれば大方髪型が決まります。
ショートカットのオーダーパターン
- 耳をすっきり出してください
- 耳に1㎝かかる程度にしてください
- 耳に2㎝かかる程度にしてください
- 耳が半分隠れる程度にしてください
- 襟足は少し残してシャギーにしてください
- 襟足は刈り上げない程度でギリギリ短くしてください
- サイドはすっきりしたいです
- M字部分がカバーできる長さは残したいです
- 頭頂部にボリュームを出して薄い部分をカバーしたいです
ショートマッシュ
こんな薄毛男性におすすめ
- M字薄毛
マッシュルームカットとはキノコのようなシルエットの髪型を指します。
襟足や耳回りは短くカットし、前髪は長め&重めに残すのがポイントです。
M字薄毛の方はショートマッシュによって生え際をカバーできるのでおすすめの髪型です。
ただし頭頂部がO字に薄毛になっている場合はかえって目立ってしまう可能性が高いので避けましょう。
ソフトモヒカン
こんな薄毛男性におすすめ
- 0型薄毛
ソフトモヒカンとは側頭部をこめかみより少し上あたりまで刈り上げ頭頂部に長さを残した髪型です。
頭頂部の髪の毛を中心に集めるようにスタイリングするためO字の薄毛がカバーしやすい髪型です。
前髪を立ち上がるアップバンクもソフトモヒカンと相性が良いスタイリングです。
ツーブロック
こんな薄毛男性におすすめ
- M字薄毛
- O字薄毛
- M字+O字でまだつながるほど進行していない
刈り上げた部分に上の髪の毛をかぶせる髪型をツーブロックといいます。
かぶせる長さは輪郭や薄毛の程度によりますが、一例を挙げましょう。
この髪型はご覧の通り、側頭部がツーブロックになっています。
M字薄毛の部分が側頭部を短く刈り上げたことで目立たなくなっていますよね。
頭頂部も短くカットできる髪型ですから、O型薄毛の方もボリュームを出すことでカバーできる髪型です。
スタリングのポイントは2ブロックでかぶせている部分が浮かないようにタイトに整えることです。
濡れている状態で上からドライヤーをあてながらペタっとくっつくように意識して整えましょう。
おしゃれ坊主
こんな薄毛男性におすすめ
- 前頭部(M字)と頭頂部(0字)の薄毛部分が進み、つながってきている方
M字とO字がつながるくらいに薄毛が進んでしまうと、薄毛部分を隠そうとすると髪の毛を長くしなくてはならず、いわゆるバーコードのような髪型になりがち。
このくらい薄毛が進行しているなら思い切って全体をおしゃれ坊主にするのもありです。
おしゃれ坊主の明確な定義はある訳ではないのですが、一般的には坊主は全体を同じ長さで刈り上げた髪型を指します。
例えば、6㎜なら全体を6㎜で刈り上げた場合ですね。
これに対しておしゃれ坊主は、頭頂部のみ6㎜で襟足は3㎜でなだらかにグラデーションをつけるような坊主をいいます。
薄毛部分と周囲の部分が一体化して見えますので薄毛部分が目立ちにくくなります。
カラーを入れたりすれば坊主でもオシャレな雰囲気を出すことができます。
仕事上坊主が問題ない方や、頭の形が綺麗な方は似合わせやすいです。
薄毛が目立たない髪型を維持するための注意点・テクニック
長くても2カ月に1回はカットしましょう
M字薄毛を悪目立ちさせる最大の要因は側頭部のふくらみ・毛量でした。
薄毛の方が定期的にカットしないデメリットは2点あります。
薄毛の方が定期的にカットしないことで起きるデメリット
- 髪の毛が伸びてボリュームがでなくなり薄毛が目立つようになる
- 側頭部・後頭部の髪の毛の「長さ・毛量」が増えることで薄毛部分が目立ちやすくなる
2カ月すると髪の毛は2㎝程度は伸びます。
定期的にカットし長さを維持することで、側頭部とのコントラストがやわらぎ、前頭部(M字部分)の薄毛が目立ちにくくなります。
また、O字の薄毛部分も、定期的にカットすることでふんわりとしたボリュームを維持できるのでカバーしやすくなります。
薄毛の方は定期的にカットするよう意識しましょう。
薄毛が進行している方は毛束間のでるスタイリング剤は避けましょう
薄毛が進行していると、地肌が透けないように気を付けて整える方が多いと思います。
髪の毛同士がくっつくようなスタイリング剤を使うと毛束間が出て地肌があらわになります。
オイリーな男性で薄毛な場合、油分が多いスタイリング剤を使うと、不潔な印象を与えかねないのでドライヤーで整えてスプレーなどでスタイリングすると良いでしょう。
ワックスを使いたい場合はパウダーワックスをセレクトするのも良いですね。
O字薄毛の部分は後ろの方から髪の毛を立ち上がらせる
O字薄毛の部分は、そこより後頭部から髪の毛を立ち上げるようにスタイリングするのがポイントです。
適度に段を入れてもらえばふんわりと薄毛部分をカバーすることができますよ。
M字薄毛の部分は中央に寄せるようにスタイリングする
M字薄毛の部分は側頭部寄りの髪の毛を中心に寄せるようにスタイリングしましょう。
また頭頂部の薄毛が進行していない場合はふんわりとボリュームを出しながらM字部分をカバーしてもOKです。
ドライヤーを顔側から当てて乾かすことでふんわりと仕上げる
日本人の多くはつむじから前方に向かって髪の毛が生えています。
そのため後頭部から前方に向かってドライヤーをあてながらスタイリングすると根本がつぶれてペタっとした仕上りになっていしまいます。
特に薄毛の方はふんわりと仕上げることが大事なので、いったんオールバックにするように乾かしてみましょう。
前頭部・頭頂部の髪の毛の根元をドライヤーをあてながら起こしてあげるイメージで乾かしてみましょう。
7~8割程度乾いたらいつもの毛流れに整えて仕上げます。
ふんわり感が断然違うので是非試してみてくださいね。
男性の薄毛におすすめの対策
前頭部や頭頂部がM字・O字に薄毛になる場合AGAである可能性が高いです。
AGAとは男性型脱毛症のことで、進行性のものです。
ホルモン由来のものなので育毛剤などを利用しても効果はあまり期待できません。
少しでも発毛したいとお考えなら薄毛治療を検討したり、育毛剤ではなく発毛剤の利用が肝心です。
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