こんにちは美容師アベです。
今回は「2日洗っていない髪をそのまま染めても綺麗に染まるのか?」について解説します。
結論は多くの方は「洗わないでも染まるから問題なし」です。
ただし例外もあります。
詳しく解説するので最後まで読んでみてくださいね。
【美容師解説】2日洗ってない髪をそのまま染めても問題無し【例外あり】
2日洗っていない髪の毛をそのまま染めても問題ない理由
カラーのお薬は髪の毛のキューティクルを開いて染めるから汚れが多少ついていても問題ない
2日洗っていない髪の毛は汚れているから染まらないのでは?と不安になる方もいると思います。
ですがヘアカラーは髪の毛のキューティクルを開いて髪の毛内部で発色します。
このキューティクルを開く役割が「アンモニア(アルカリ剤と言われてたりします)」なのですがこの作用を邪魔しない程度の汚れなら問題なく染まります。
2日洗っていない程度でスタリング剤を付けていない髪の毛なら心配しなくても大丈夫でしょう。
頭皮をカラー剤の刺激から守れます
「頭皮がヒリヒリする」のを防ぐためにも洗わなくて良いです。
頭皮には本来「皮脂膜」と呼ばれるものが存在し刺激から守る働きをしています。
参考
皮表膜は、頭皮から出る汗、皮脂からできていますが、この二つは水と油なので交じり合うことができません。
いわゆる乳液状態にする必要があります。
そこで活躍するのが
- 頭皮に存在する常在菌
です。(表皮白色ブドウ球菌、にきび桿菌、マラセチア類と呼ばれています。)
これらはリパーゼという酵素をだして水と油を馴染ませてくれます。
この汗と皮脂が交わってできる乳液上のものが皮表膜と呼ばれ
- 表皮の角質剥がれの防止
- 水分の蒸発防止
- 毛髪表面に吸着し、しなやかさ、ツヤを与える
といった役割を担っています。
シャンプーするとこの皮脂膜が洗い流されて刺激に敏感になってしまいます。
カラー剤に含まれる「アンモニア・過酸化水素」の濃度は濃いため「一時刺激性皮膚炎(頭皮がピリピリする刺激のことです)」と呼ばれる炎症を起こしやすい特性があります。
軽傷の場合は数日で完治しますが、激しい炎症になると数か月かかるケースもあります。
だから頭皮を守る皮表膜はできるだけ流さない方がいいですよ。
「アンモニア・過酸化水素」は黒髪を明るくするカラー剤ならすべてに含まれています。
2日程度なら洗わないでも染まるのでそのまま染めましょう。
ただし例外もあります。
例外について詳しく解説してきましょう。
【例外】2日洗っていない髪の毛をそのまま染めない方が良いケース
カラートリートメントやヘアマニキュアで染める場合
カラートリートメントやヘアマニキュアは髪の毛の表面に付着して染色します。
オシャレ染め・白髪染めなど「黒い髪を明るくして染める」酸化染毛剤と違いこれらのカラーはアンモニア・過酸化水素による刺激はありません。
そのため洗うことによる皮膚刺激はあまり心配しなくても良いでしょう。
むしろ髪の毛に汚れがついていると染まりに悪い影響がでる可能性があります。
油分で髪の毛が汚れていると感じる場合は洗ってさらに「乾かしてから」染めましょう。
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ワックスなどスタリング剤が塗られていたり、明らかにベタベタしている場合
髪の毛を触った質感が「サラサラ」しているなら洗わないでも大丈夫でしょう。
逆に触ったときに髪の毛がベタベタすると感じる場合は洗った方が良いでしょう。
特に油分の多いスタイリング剤(ワックス・バームなど)を使った髪の毛は表面をコーティングしてしまいカラー剤の浸透を妨げる恐れがあります。
染まりが悪くなる可能性があるので洗った方が良いでしょう。
洗ってから染める場合は少なくとも染める4時間以上前にシャンプーする
洗うと皮表膜が洗い流されるので皮膚刺激を受けやすくなります。
ですが健康な頭皮環境の場合皮表膜が洗い流されても約4時間で再形成されます。
ですので洗ってから染める必要がある場合は少なくとも染める4時間以上前に髪の毛を洗うのがおすすめです。
また染めた後ピリピリしやすい方は以下のようなオイルを頭皮に塗ってから染めるとしみにくいですよ。
もし染める前に洗う時は「地肌」に刺激を与えないように洗いましょう。
爪は立てず、シャンプーの泡で汚れだけ洗い流すイメージでシャンプーすればOKです。
参考にしてくださいね。