こんにちは、美容師アベです。

痛まないセルフカラーと言うと「カラー剤選びだけ」に注目しがちですがそれは間違いです。
痛まないセルフカラーで重要なポイントは3つあります。
ポイント
- 痛まないカラー剤選び
- 痛みの少ない染め方
- 正しい洗い方(乳化・シャンプー・トリートメントの仕方)や乾かし方
痛まないカラー剤選びは大事ですが染め方や洗い方・乾かし方でセルフカラーの痛みは変わってきます。
【痛まないセルフカラー】カラー剤選び~流し方&乾かし方まで総合的にアドバイス【美容師解説】
痛まないセルフカラー剤選び
痛まない種類を選ぶ
カラー剤にも色々種類があります。
例えば「白髪だけ染まればいい人」が染毛剤を使うのは間違いです。
白髪染めには様々な種類が用意されているからです。
白髪染め選びの基本は以下の通り。
- セルフで白髪だけ染めたい(黒髪はそのままでいい)⇒カラートリートメント(痛まない)
- セルフで白髪&黒髪全体を染めたい(明るくしたい)⇒ 染毛剤(痛む)
1より2の方が痛みが大きいのでセルフカラーで痛まないことを重視するなら「カラートリートメント」を選ぶのが最適です。
カラートリートメント選びは【購入して比較してみた】ルプルプ&マイナチュレ⇒買うならコレ!へ
「オシャレ染め」or「白髪&黒髪全体染め」の場合
染毛剤と呼ばれる商品を使うことが必須です。染毛剤で痛まないことを最優先するなら
- アルカリ度が低いカラー剤を選ぶ
- 泡タイプより乳液タイプを選ぶ
この2点を重視して選びましょう。
-
セルフカラーで痛まないカラー剤選びのポイント【白髪染め&おしゃれ染】
セルフカラーで痛みを抑える染め方(染毛剤の方)
セルフカラーで染毛剤を使う場合染め方が大事になります。
美容室のお薬よりセルフカラー剤の方が髪への負担が大きいためです。
参考
染毛剤は「1剤・2剤」から成立しています。美容室では2剤を髪質や仕上がりに応じて調整できます。
しかし「市販されているお薬」は失敗を避けるため2剤が強めに設定されています。黒い根元の髪の毛を明るくするには良いがすでに染まっている毛先には強すぎます。
数か月毎に染める場合は「根本」のみお薬をつけましょう
セルフカラー剤は毛先には過剰なパワーがあり髪の毛の痛めてしまいます。
「泡タイプ」より「乳液タイプ」を選び、根本のみ染めるようにしましょう。
毎回毛先まで染めていると2剤にふくまれる過酸化水素が髪の毛の主成分であるタンパク質にダメージを与え負担が大きくなります。
注意
- 切れ毛
- 枝毛
- 弾力低下(伸びないベロン、クタっとした髪)
- パサツキ
- キシミ
の影響があります。
ロングなら毛先にトリートメントをつけて保護しながら染めよう
もし根本だけ染めるのが難しい・毛先にどうしてもお薬がついてしまうという場合「市販の安いシャンプー」で構いませんので痛んでいる部分にトリートメントを塗布してからセルフカラーします。
トリートメントがカラーを阻害するので万が一ついても痛みを抑えることができますよ。
セルフカラーで痛みを抑える流し方「乳化」を丁寧に実践しましょう
染毛剤でセルフカラーする場合必ず乳化を丁寧にしましょう。

染めた後・流す前にカラーのお薬をお湯で馴染ませる作業のこと。
カラー剤は「油分」なのでお湯と馴染みません。
そのため正しく乳化することが大事です。
乳化が不十分で髪の毛や頭皮にカラー剤が残留すると色落ちが早まったり頭皮トラブルの原因に!

乳化の手順
乳化の手順
- 流す前に洗面台(またはタライなど)に手首がつかる程度までお湯をためます。
- お湯を少しづつ頭皮にかけながら揉みこんでいきます。親指で小さな円を描くようにクルクルクルと頭皮全体に馴染ませていきます。お湯は適時かけつつ行います。
- 毛先も染めた場合同様に毛先にもお湯を馴染ませながらもみこみます。
- ヘアカラー剤が泥のようになってきます。ある程度しごきとりましょう。
- 茶色い色がでなくなるまでお湯で流しましょう。
セルフカラーで開いたキューティクルをアミノ酸系シャンプーで弱酸性に導こう

染毛剤タイプの白髪染めやおしゃれ染めを行うと髪の毛のペーハーはアルカリ性に傾きます。
アルカリ性になると図のように髪の毛のキューティクルが開きます。
問題はこの開いたキューティクルがすぐに元に戻らないことです。
注意ポイント
開いたキューティクルが元に戻らないと髪の毛内部の潤い成分や油分などがキューティクルの隙間から外部へ流れ出やすい状態になります。
セルフカラー後開いたキューティクルを出来るだけ早く閉じる(健康な弱酸性に戻す)ことがとても大切なんです。
ここで市販品によくある脱脂力が強いシャンプーを使うと髪の毛の痛み&色落ちが進みます。
カラー後1週間のみでもアミノ酸系シャンプーを使うことでセルフカラーの痛みを軽減できます。
-
【美容師解説】自分に合うシャンプーの選び方【肌質・髪質別にアドバイス】
セルフカラーで髪の毛を痛めない正しいシャンプー法
シャンプーの注意点は摩擦をできるだけ避けることです。たっぷりと泡立てて頭皮を洗うよう意識しましょう。
毛先まで染めた場合でも決して擦らずに根本の泡で包み込む程度の意識で構いません。
またアミノ酸系シャンプーをお使いならシャンプーやトリートメントをつけたまま時間を少しおくといいです。
補修成分が髪の毛に吸収されます。
具多的なシャンプーの仕方については【美容師監修】アミノ酸系シャンプーの洗い方!絶対知りたい7つのポイントで解説しています。
しっかり乾かすこともセルフカラーの痛みを抑える重要なポイント
実は髪の毛は濡れているだけでキューティクルが少し開きます。乾くと閉じます。
つまり濡れた状態で放置すると少しの摩擦で髪の痛みが進むということです。
例えば寝る前にシャンプーし乾かさないで寝ると枕にこすれるだけで痛みます。
しっかり乾かすことは痛みを抑えるためにはとても大事なポイントです。
髪の毛を痛めない乾かし方をより具体的に知りたい方は 髪の毛をサラサラにしたい!正しいお手入れ&ドライヤー法【美容師アドバイス】へ
セルフカラーで痛まない方法【まとめ】
痛まないセルフカラーで大事なのは以下4点です。
- 希望する仕上がりに適した出来るだけ痛まないカラー剤を選ぶこと
- 選んだカラー剤に適した痛まない染め方を実践すること
- シャンプーやトリートメント選びや洗い方に注意すること
- しっかり乾かすこと
セルフヘアカラーのダメージ軽減は総合力で決まるのでカラー剤選び以外にも気を配ってみましょう。
アルカリ性に傾いた髪の毛は非常に繊細なので素早く弱酸性に導くことが重要です。
セルフカラー後一週間だけでもいいので集中ケアしてくださいね。
乳化は頭皮のかぶれ予防にも重要なのでお湯でも良いのでしっかり行ってください。
しっかり乾かすのもキューティクルを引きしめる効果があるので色落ち防止、ダメージ軽減にも有効ですよ。