こんにちは美容師アベです。
今回は実際に訪問美容に新規参入した経験をもとに訪問美容は「儲かるのか?儲からないのか?」現実をお話したいと思います。
結論からいうと訪問美容に新規参入しても儲けるのは難しいでしょう。
理由は2点あります。
訪問美容に新規参入しても儲からない2つの理由
- すでに訪問美容を行っている業者が施設・病院等に参入しており効率よく稼げる顧客を獲得しづらい
- 運よく病院等に参入できても先行者の価格設定が低いため低単価を強いられる
訪問美容が儲からない2つの理由
儲かる・儲からないの定義は人それぞれですよね。
私は以前、訪問美容の専業部隊を作り訪問美容を本格的に立ち上げた経験があります。
結論から言うと「新規参入」するには非常に厳しい業界だと思います。
訪問美容で儲からない2つの理由を詳細に解説していきましょう。
すでに訪問美容を行っている業者が施設・病院等に参入しており効率よく稼げる顧客を獲得しづらい
訪問美容で効率的に稼ぐためのアプローチは2つあります。
- 同じ場所で多数の顧客を担当して回転率を上げるか
- 在宅者訪問で高単価を維持するか
の2つ。
前者は老人介護保険施設、デイサービス施設、ケアハウス、病院などに訪問し一度に複数のお客さんを担当します。
単価が多少低くても回転率で勝負できるので稼ぎやすいです。
ただし問題はすでに参入余地が少ない点です。
狙うとすれば新設する介護施設等ですが多くの場合関連施設を持っておりそちらの業者がシフトして参入することが多いです。
これから訪問美容を始める場合は「在宅者訪問」を狙うことになるでしょう。
ただし個人で在宅の顧客を掘り起こすのは困難です。
これらの点から訪問美容に新規参入しても稼ぐのは難しいと言えます。
運よく病院等に参入できても先行者の価格設定が低いため低単価を強いられる
私の体験談ですが、すでに参入していた業者が撤退し訪問美容の打診を受けることが無い訳ではありません。
ですがここで問題になるのは単価の低さです。
私の居住しているエリアに限って言えば訪問美容のカット単価はかなり低い傾向があります。
私の地域では2,000円くらいが相場でした。
単価が低いため回転率を上げても稼ぎにくいという現実があります。
自分で訪問美容を始める際の儲かるための必須2か条
高単価で始めること
在宅者訪問で儲けるために必要な1つ目の条件は「高単価」で施術することです。
訪問美容において高単価を実現するために必要なアプローチは3つあります。
訪問美容で高単価を実現する3つのアプローチ
- カットなど技術単価を高めに設定する
- 出張料をしっかりとる
- 付属メニューを用意する
ビジネスを始める際大事なのは安易に価格を下げないことです。
後から値上げするのは失客の懸念がありますし顧客に納得してもらう必要があるからです。
出張料も同様です。
近いから1,000円いただくのは申し訳ない・・・と思う心優しい方もいるかも知れません。
ですがビジネスは継続してこそお客様の期待に応え続けることができます。
価格相当の価値を提供すれば問題ありませんので出張料はしっかりいただくようにしましょう。
また付属メニューで単価を上げるのも効果的です。
ネイルなどが得意であれば追加で提案することでお客様に喜んでいただける上にお金をいただくことができます。
営業活動&集客チャネルの整備
訪問美容で一番難しい点は顧客が見つけにくい点です。
そのため「待ちの営業&攻めの営業」を並行して行いましょう。
地域包括支援センターや介護施設、訪問看護ステーションなどに営業してみる
在宅で訪問美容を求めている人は地域包括支援センターや訪問看護ステーションとつながりを持っている方が多いです。
そのためこれらの施設に営業を行うのが効果的です。
訪問を行う際はプレゼーション資料を作成し提案を行います。
【参考】プレゼンテーション資料の中身
- 会社概要(会社の場合)
- 施術者紹介(写真入り・経歴や訪問美容に対する想いなど)
- メニュー料金(出張料含む)
- 対応可能な曜日・時間
- 予約の仕方・連絡先
- 出張可能エリア
etc
またヘルパーさんが戸別訪問時に資料を在宅者に渡せるようなチラシも数十部用意しておくと親切でしょう。
ホームページやブログで告知
私はホームページでも告知を行いました。
ホームページを見て依頼を受けたこともしばしばあるので「地域名+訪問美容」で上位表示できるようSEO対策を行いたくさんの人の目にふれるような努力が必要です。
高単価を狙うならパーマ&カラーは必須だが訪問美容ならではの大変さがある
訪問美容で儲けるためには単価を上げることが必要でした。
その一つがカラーやパーマです。
ただし訪問カットは一人でも容易に行えますが、パーマやカラーは大変です。
荷物の移動や設置、給排水などサロンワークではなかった作業も必要になります。
訪問美容でシャンプー施術するにはたくさんの荷物の持ち運びが必要
カラーやパーマ施術を行うためにシャンプーは必須ですよね。
このような専用の椅子を在宅者訪問時に持ち運ぶ必要があります。
この通り広げると椅子になります。
この椅子のクッションはカー用品店で購入したものです。
座り心地があまりに悪いので別途購入しました。
訪問美容用のシャンプー土台がこちらで、これにシャンプー台をのせます。
排水パイプが灰色のホースです。
カラーやパーマをお流ししたお湯はホースを伝って流れ落ちますので、バケツ等で受けることになります。
これに市販のポンプを取り付けます。
首のあたりが優しいようにウレタンクッションをセットしてます。
この通り訪問でシャンプーを行うためには様々な道具の持ち運びが必要です。
さらに給水バケツが空になった時すぐに組めるように右上のような白いお湯をためておける入れ物も必要です。
これらが揃って初めてシャンプー施術が可能になります。
自分で行う場合これらの荷物を積み込める車も必要になるでしょう。
一人の場合水汲みや排水が大変
一人の場合、水汲みや排水が大変です。
シャンプー施術中は常に排水バケツの量を把握しておき一杯になったら捨てることが必要です。
お湯のくみ足しや排水で施術を止めるのはできれば避けたいので大き目のバケツが良いでしょう。
また出来るだけ排水を効率的に行うために雑巾で水分を吸ったりする工夫も私はしていましたよ。
集客に自信が無いなら訪問美容は副業で始めるべき
これまで紹介した通り訪問美容を個人で始めるなら集客力が必須でした。
もし集客に自信が無いならすでにあるサービスを利用して副業として始めることをおすすめします。
ココdeカット
ココdeカットは訪問美容師と利用者をつなぐプラットフォームです。
空き時間や料金を美容師が明示できますので空き時間を利用して副業が可能です。
集客力に自信が無い美容師さんに最適なサービスですね。
ただしプラットフォームを利用するためシステム利用料がかかる点がネックになります。
髪人で業務委託
髪人公式サイトによると業務委託は「9:00~18:00のうち週1回、三時間程度から働ける方」が対象です。
1日当りの報酬額 は約12,000円(1日6~8時間稼働の場合)とのこと。
美容師の副業には様々ありますが将来へのリスクヘッジで始めるならブログをおすすめします。
短時間で稼ぐのは困難ですが本業を支えるくらいの金額を稼ぐ可能性を秘めているからです。
美容師におすすめの副業は以下記事にまとめていますので参考にしてください。
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