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美容師の悩み・働き方

【現役美容師が解説】「向いてない」「辞めたい」と感じるあなたへ。美容師の適性は器用さや会話力じゃない!

アベ

【美容師・管理美容師】 美容師歴は20年以上。 現在、ワンオペ美容院を経営している現役美容師。 裏付けのある正しい情報発信を心がけています。

「自分は不器用だから美容師に向いてない・・・」「会話が苦手で、お客様との時間が苦痛・・・」「もう辞めたい」

もしあなたが今、このように悩んでいるとしたら、ちょっと待ってください。

現役美容師として20年以上お客様と向き合い、ワンオペ美容院を経営するアベです。

多くの美容師さんが抱えるその悩み、実は美容師の適性とは全く関係ないんです。

結論からお伝えします。美容師に向いているかどうかの決め手は、器用さでも会話力でもありません。

本当に大切なのは、お客様を心から喜ばせたいと思う気持ち=ホスピタリティがあるかどうか。これさえあれば、どんな困難も乗り越えられます。

逆に、この「お客様を喜ばせたい」という気持ちが少しでも欠けているなら、もしかしたら美容師を辞めるという選択肢も考えるべきかもしれません。

この記事では、会話の上手さや器用さが美容師の適性と関係ない理由を詳しく解説し、「美容師に向いていないから辞めたい」と悩むあなたに、今一度立ち止まって考えてほしい大切なことをお伝えします。

会話の得意・不得意や器用さは美容師の適性と一切関係ない

美容師は「サービス業」であり、お客様との接客時間が非常に長い仕事です。パーマやカラーリングでは、2時間近くお客様と同じ時間を共有することもあります。

お客様が美容室に求めるのは、髪の仕上がりだけではありません。「どのように時間を過ごしたか」というトータルなサービス体験で評価されるのです。

「髪は綺麗になったけれど、不快な思いをした・・・」と感じさせてしまっては、再来店にはつながりませんよね。

だからこそ、美容師には「楽しく快適に過ごしてもらう」ための接客が求められます。

「会話が苦手だから無愛想に見えるかも・・・」「器用な同期ばかりテストに合格していく・・・」

そんな風に悩むことはありません。

会話の得意・不得意や器用さの度合いは、美容師としてのあなたの適性とは無関係なのです。

美容師に本当に求められているのは「会話」じゃない

「美容師は会話上手じゃないとダメ」そう思っていませんか?

しかし、美容師に本当に求められているのは、あなたが一方的に話すことではありません。

大切なのはそのお客様に快適に過ごしてもらうためにどうすれば良いのか考えること

つまりお客様を喜ばせたいという「ホスピタリティ(おもてなしの心)」があるかどうかです。

ホスピタリティがあれば、会話が下手だろうが上手だろうが関係ありません。

「向いてない」と悩む人ほど、「お客様のために会話しなきゃ」と思い、「話せない自分に落ち込む」のではないでしょうか?

その悩み、まさにお客様を大切に想うホスピタリティに溢れている証拠です。

あなたは十分に美容師に向いています。

「不器用だから向いてない」なんて関係ない

美容師は技術職です。手先の器用さに自信が持てず、「自分は不器用だから向いてない」と感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、極論を言えば、器用な人が1回で覚えられることを10回かかっても、10回やれば良いだけ。

10回で無理なら、できるまでやれば良いのです。

「不器用=向いてない」というのは大きな間違いです。

なぜなら、美容師の技術に「完成」というものはないからです。

常に学び続け、改善し続ける姿勢こそが、真の成長に繋がります。

「美容師に向いてない」と感じる人の特徴と、乗り越え方

では、一体どんな人が美容師に向いていないのでしょうか?

そして、「向いてないから辞めたい」と感じた時、どうすれば良いのでしょうか?

私自身が考える「美容師に向いていない」人の特徴と、具体的な乗り越え方をお伝えします。

美容師に向いていない人の特徴

以下の特徴に当てはまる場合、美容師という仕事はあなたにとって辛いものになるかもしれません。

忍耐力がない

国家試験合格後、一人でお客様を担当できるようになるまでには平均2~3年かかります。

雑務から始まり、地道な練習を継続する忍耐力や粘り強さがなければ、スタイリストへの道は開けません。

ホスピタリティに乏しい人

美容師は「お客様に喜んでもらった対価」として報酬を得る仕事です。

「お客様を喜ばせたい」という気持ちがなければ、技術向上への意識や、お客様に快適に過ごしてもらうための工夫も生まれないでしょう。

素直じゃない・感謝できない

技術指導をしてくれる先輩や、来店してくれるお客様に対し、素直に耳を傾け、感謝の気持ちを持てない人は、成長も難しく、この仕事には向きません。

「美容師に向いてないから辞めたい」と感じた時の乗り越え方

不器用でも会話が苦手でも、ホスピタリティがあれば美容師に向いているとお伝えしました。

それでも、技術習得ができない、接客が辛いという現実的な悩みがあるかもしれません。そんなあなたに、具体的なアドバイスです。

どんなお客様が得意か考えてみる

美容室には様々な形があります。

最先端のトレンドを発信するサロン、地域密着型で中高年層が多いお店、自宅に伺う訪問美容など、求められるサービスは全く異なります。

ハイセンスな美容室では常に最新のトレンドや技術が求められます。

郊外型店舗(私のお店のように)では50代、60代のお客様が多く、「日常で手入れがしやすく、私らしい髪型」が求められます。

接客では居心地の良さが重要で、お客様は「話を聞いてほしい」方が多いです。

訪問美容師は高齢者など、長時間座るのが難しい方への正確で素早い仕事、きめ細やかな気配りが求められます。

会話に飢えている方も多く、傾聴が大切です。

「若い方との会話は苦手だけど、おばあちゃんと話すのは得意」というように、あなたが本当に得意な「お客様像」や「サロンの雰囲気」を考えてみましょう。

お店を変えることで、あなたの良さが最大限に発揮できるかもしれません。

「聴き上手」になってみる

「会話が苦手だから向いてない」と悩む人ほど、「話しかけないと」と思い込みがちですが、それは間違いです。

美容師に本当に求められる会話とは、あなたが話すことではなく、お客様の話を丁寧に聴くことです。

お客様があなたの話を聞きたいと思うのは、常連になり、あなたの人間性を知りたいと感じた後の段階で生まれる感情です。

「何か話さなくちゃ」という意識を変えて、「このお客様は何を話したいのだろう?」と考えてみてください。

質問をして、お客様の言葉に耳を傾け、相槌を打ち、共感を示す。

それだけでお客様は「話を聞いてくれる人だ」と安心し、心地よさを感じてくれるはずです。

お客様にとっての「快適さ」は何かを想像してみる

お客様の「快適さ」は人によって千差万別です。

女子高生なら「友達感覚で学校の話や恋バナで盛り上がる」こと。

60代の女性なら「旦那さんの愚痴を聞いてもらえた」こと。

男性なら「自分の仕事を褒めてもらえた」こと。

接客業で疲れている人なら「無言で本を読めた、目をつぶって静かに過ごせた」こと。

このように「快適さ」は複雑で、求められるのは会話能力ではなく想像力です。

だからこそ、お客様の表情や仕草を観察し、「何を求めているのだろう?」と想像を巡らせ、そして聴くことが大切になります。

会話が盛り上がらなくても、無理に話す必要はありません。お客様が本当に求めている快適さとは何なのか?考えてみましょう。

技術上達に悩むなら「想像力」を働かせてみる

「テストがクリアできない・・・美容師向いてないのかな」と悩むこともありますよね。

美容師の仕事は「創造する」ことです。例えばカットなら、お客様の骨格の弱点をどうカバーするか、どんなスタイルならお客様が最も輝くかを考える想像力が非常に重要になります。

もしシャンプーが時間内に終わらないなら、単に「遅い」で終わらせず「なぜ遅いのだろう?」「どこに無駄があるのだろう?」と深く掘り下げて考えてみてください。自分の弱点が見えてくるはずです。

カットの場合も同様に「なぜ綺麗に切れないのだろう?」で終わらすのではなく「ブロッキングが原因か?」「シェーピングが駄目なのか?」「姿勢が悪いのか?」と具体的に原因を分析し、一つずつ改善策を考える。

そうすることで、着実に技術は上達します。

美容師の適性は「ホスピタリティ」が決め手

繰り返しになりますが、美容師に向いているかどうかは、お客様を喜ばせたい気持ちがあるか=ホスピタリティがあるかで決まります。

もし、この「お客様を喜ばせたい」という気持ちが薄れ、「もう誰も綺麗にしたいと思わない」「美容の仕事を続けることが苦痛で仕方ない」というのであれば、無理に続ける必要はありません。

その場合は、美容師を辞めるという選択肢も、あなたの人生にとって有効な一歩となるでしょう。

 

未経験からでも挑戦できる仕事はいくらでもあります。

以下の記事では美容師の転職に役立つサイト・転職エージェントを紹介していますので新しい一歩を踏み出したいなら参考にしてください。

美容師の転職に役立つサイト・エージェントをさらに詳しく

美容師を辞めるための具体的なステップは以下の記事で紹介しています。

美容師を辞める方法をさらに詳しく

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