こんにちは美容師アベです。
私は一人美容院を経営しています。
こんな疑問にお答えします。
結論から言うと当日予約はうざくはありません。
ただしそれは経営者の立場だから言えることです。
雇われて働く美容師によっては「当日予約の時間帯・予約態度」によってはうざいと思われるケースもあるでしょう。
美容院経営者の立場、また雇われて働く一般美容師の本音と併せて紹介するので当日予約をしようか迷っている方は最後まで読んでみてくださいね。
【美容院】当日予約はうざいのか?【美容院経営者が本音を暴露】
当日予約は美容院側にとって歓迎でうざくない
美容院経営者の立場からいうと「お客様がいない時間」を遊ばせておくのがもったいないので当日予約をうざいと感じることはありません。
一人美容院や家族経営の美容院ほど経営者意識が強いので同じように歓迎されるでしょう。
お客様がいない時間はお金が発生しない時間です。
その間も光熱費(照明・冷暖房)は発生していますのでこういう時間を減らすことは経営上とても大事です。
ただしこれは経営者の立場です。
働いている美容師によっては「当日予約ウザッ」と思われることもあるかも知れません。
「こんな当日予約はうざい」と思われる例を以下に挙げていきましょう。
こんな当日予約はうざがられる
時間指定したり無理やり粘ろうとする
予約制の美容院で当日予約を受け入れる場合は「隙間時間」を埋める形で予約を受け入れます。
またはキャンセルなどで空いた時間に受け入れるケースもあるでしょう。
どちらにしろ「カットなら1時間」など枠を計算して当日予約を調整しますので「〇時からどうしてもお願いしたい」と粘られても無理ですし、うざがられるでしょう。
受付時間ギリギリの当日予約はうざがられる
例えばカラーカットの受付時間が5時までの美容院に当日予約するとしましょう。
「いまから行くのでカラーカット入れますか?」と受付時間ギリギリに当日予約すると働く美容師からうざがられる可能性があります。
雇われて働いている美容師は経営意識が低いので売上を上げたいという意識よりも早く帰りたいという意識が強く働くからです。
ぶっちゃけていえば「もうすぐ終わりなのに今から来るのかよ」と思う美容師も中にはいるということです。
メディアで発信する多くの美容師は集客目的で行っていますから「うざくない」と発信しますしそういう美容師はお客様を大事に思っているのでしょう。
しかし現実には意識が高い美容師ばかりではないのでそのように思わない美容師がいることも添えておきます。
始めて利用する美容院なら当日予約は避けた方が無難
美容師はお客様毎にかかる時間を把握しています。
例えば
- 常連A様のカットは45分で終わる
- 常連B様はロングで毛量が多いので1時間30分くらい見ておくと安心だ
という施術時間の大まかな読みがあります。
そのお客様から当日予約を頼まれた場合「この隙間時間で対応可能だ」と判断できる訳です。
ところが初めてご来店いただくお客様の場合時間を読むのが難しいんです。
私なら施術時間を長めに想定し可能なら当日予約でも快く受け入れます。
しかし美容院によっては予約を受け入れたものの想定時間内に終わらない・・・なんてケースもありえます。
すると、予約がひっ迫するため美容師が焦り雑に仕上がられてしまう恐れも100%無いとは言い切れません。
始めて利用する美容院なら事前に予約した方があなたのためかも知れませんよ。
うざがられない当日予約の仕方
ネット予約なら当日予約OKのお店を探せばうざがられる可能性は低いです。
電話で当日予約する場合は以下の点に配慮するとうざがられません。
時間指定はせずに無理を言わない(粘らない)
当日予約は基本空いている隙間時間に予約を入れます。
時間指定をしたところで希望通りの予約を入れることは難しいので時間指定はせず例えば「今日カット入れますか?」と尋ねるのがおすすめです。
希望時間がある場合はざっくり伝える
ある程度時間を指定したい場合もあるでしょう。
その場合は「〇時から予約したい」という表現より「〇時以降入れますか?」とか「午前中入れますか?」「午後入れますか?」とざっくりと希望を伝えると美容院側も調整しやすいです。
当日予約は受付終了時間より逆算して早めに行う
当日予約する際は希望時間ギリギリの予約は避けた方がうざがられないでしょう。
一般的な施術の所要時間は以下の通りです。
施術の所要時間
- カット 1時間~1時間30分
- カラーカットやパーマ 2時間~2時間30分
- パーマ&カラー 3時間~3時間30分
- 縮毛矯正 3時間30分~4時間
一人のお客様につくアシスタントの人数や希望するヘアスタイルによって時間は異なりますのであくまで目安です。
この目安をもとに遅くても「受付終了時間-(所要時間+1時間)」を目安に予約を入れることをおすすめします。
例えばカラーカットの受付終了時間が5時の場合。
カラーカットの所要時間は2時間程度ですから5時‐2時間で3時。
さらにそこから-1時間で遅くても2時ころまでに予約の電話を入れれば普通に受け入れてもらえると思います。
美容院にとっては「当日予約」も「前日予約」も大差なし⇒一番うれしいのは次回予約
当日予約がうざがられそうだからと前日予約を考える方もいるかも知れません。
ですが美容院の感覚からすると前日予約は当日予約と大差ありません。
早めに予約を入れようとお考えなら前日よりは1週間前ころがおすすめです。
美容院によりますが希望する時間帯も取りやすいかも知れません。
私の美容院の場合次回の予約を入れて下さるお客様が大半です。
担当するスタイリストの立場からすると一番ありがたいのは「次回予約」です。
次回予約を入れていただくと美容師として自信がつきます。
また一カ月先・二カ月先の売上に見通しが立つと歩合で働く美容師は安心しますし経営者の立場からも見通しが立つのは大変ありがたいからです。
当日予約がうざがられるか心配という方は前日よりも1週間前頃に予約を入れるのをおすすめします。
【まとめ】当日予約NGの美容院でなければ遠慮する必要なし
これまで雇われ美容師の気持ちを代弁して記事を書いてきました。
ですが本来は「当日予約NG」としていない美容院ならお客様が「うざがられないだろうか?」と心配する必要はありません。
私の美容院では当日予約が無理な場合はお断りしています。
受け入れた以上責任をもって施術するのが美容師の責任です。
ですからうざがられたり、雑な仕事をされたと感じる美容院なら次回から行かない方が良いでしょう。
ただし美容師も人ですから「早く帰りたかったのに・・・」なんて思う人もいるかも知れません。
皆が経営者では無いのでしかたないことです。
もしあなたが少しでも配慮してあげたいと思うなら
- 当日予約は時間に余裕をもって行う
- 無理な主張はしない
こんなことに配慮してもらえると雇われて働く美容師も一生懸命施術してくれるはずですよ。
今回は本音と建て前のお話でした。