こんにちは美容師アベです。
今回は美容師から事務職に転職した元美容師アシスタントBさんとのインタビューをお届けます。
美容師から事務職を目指すにあたってどんな努力・資格を取ったか、面接で意識したことは何かなど詳しく伺いましたので最後まで読んでみてくださいね。
インタビューの詳細
利用媒体:クラウドワークス
美容師を辞めた理由は鬱手前まで追い込まれたから
Bさん
好きなことを職業にしたくて美容業界に入りました。
ところが専門学校時代はもちろん就職してからも「決められた物を綺麗に仕上げたり追求することは得意」な反面「想像力を膨らませるのは苦手でセンスもない」と気づきました。
更に、私が入社当初に鬱手前まで追い込まれた原因の先輩が休職中でしたが帰ってくることになり転職のタイミングは今しかないと決断しました。
美容師から事務職を目指した理由は美容師時代のお客様がきっかけ
Bさん
美容師時代に事務の仕事をしているお客様と仲良くなりお仕事についてお話を伺う機会が幾度とありました。
その際
- 土日祝・年末年始・お盆・GWなどがしっかり休める
- 終わる時間が早い
- 残業代がつきボーナスがある
- 座って仕事が出来る
こんな点を伺い魅力に感じました。
お話を伺う度に事務職に転職したい気持ちが強くなっていきましたが、親に申し訳ない気持ちもあり今から専門学校などでの学び直しは考えられませんでした。
事務職なら再就職できるかもと思ったことも事務職を選んだ理由です。
美容師から事務職に転職する上で取得した資格
Bさん
ハローワークの職業訓練に参加しました。
職業訓練は定員が少なければ開催されないらしく私の時は運よく開催されました。
求人では未経験者可という求人もありますがやはり経験者が優遇されます。
更に事務職はとても人気で倍率が高かったです。
職業訓練ではMicrosoft Office Specialist 2013のWordとExcelは取得しました。
簿記3級も取得しました。
この3つの試験を受け合格できるような職業訓練を受講できました。
さらに簿記が楽しかったので簿記2級も自己負担で少しだけスクールに通い取得しました。
しかし、資格を持っている私と無資格の経験者だと後者が優遇されますので資格があっても転職活動は難航しました。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSはパソコンスキルを客観的に証明できる資格です。
ワード、エクセルなど希望するアプリーケーション毎に試験を受けることが可能です。
面接でパソコン操作は得意ですと伝えたところで説得力が無いですよね。
事務職に必須の「ワード」「エクセル」両方の認定を受ければ採用する側もある程度スキルを推し量れるので転職で優位に働くでしょう。
事務職に転職するには業界・企業を問わず役立つ資格です。
MOS資格は独学でも取得可能です。
ただしパソコンとアプリケーションが必要です。
参考
※アプリケーションとは?
エクセル・ワード・パワーポイント等のソフトのことです。
エクセルを受講するならパソコンにエクセルがインストールされている必要があります。
※アプリケーションのバージョンはテキスト購入前に確認が必要です。
独学で頑張るなら、お持ちのパソコンとアプリバージョンを確認の上購入を検討しましょう。
日商簿記
日商簿記は3級から始まり2級、1級とあります。
簿記とはお金の流れを仕訳によって記録するものです。
私は日商簿記2級まで取得していますが3級は比較的容易に取得できる資格です。
参考
簿記の基本は仕訳です。【資産の増加&費用の発生が借方(左側)】【負債の増加・収益の発生が貸方(右側)】というルールがあります。
例)3万円の売り上げを現金で受け取った場合の仕訳
現金30000/売上30000
こういった問題がたくさん出題され仕訳を記述したり帳簿を計算するような試験です。
簿記3級程度は独学で取得可能です。
私は2級まで独学で取得しました。
おすすめのテキストは初心者でも分かりやすい「とおるテキスト」です。
仕訳の基礎から丁寧に解説されているので初心者でも理解しやすかったです。
「とおるテキスト」で基本を学び「とおるトレーニング」で予想問題集に取り組む方法が試験対策では必須でしょう。
医療事務
医療機関の受付や会計、レセプト(診療報酬明細書)作成業務に関する専門的知識を問う資格です。
医療事務の仕事は資格が無くても勤めることは可能です。
しかし美容師から事務職に転職する場合「未経験者」ですから「最低限の専門的知識がある」ことを証明するのに役立ちます。
資格の有無が就職に直結する訳ではありませんが医療機関で勤めたいのであれば選考でふるい落とされないためにも最低限取得しておくべきしょう。
※医療事務以外にも「介護事務」「歯科医療事務」などの資格もあります。
医療・介護業界の資格を学びたい場合医療・介護・癒しに関する資格講座情報・資料請求サイト「シカトル」が便利です。
希望する資格を選択するとお住まいの地域のスクールに無料で一括資料請求できます。価格を比較しやすいし受講期間、通いやすさ(通信含む)から選択できます。
美容師から事務職への面接・書類対策で工夫したこと
面接
Bさん
「税理士・社会保険労務士・行政書士事務所」の事務職に合格しました。
内定を頂いた社長からは「とても前のめりにして面接を受けていてそれが好印象だった」と仰って下さいました。
私が意識したのは笑顔や、ハキハキとした受け答えです。
自信があるように喋るのも良いかと思います。
迷っているように自信が無さそうにしていた面接の際は「もう少し考えてみたら?」と不採用になったこともあります。
自分ではそのようなつもりはなくても少しでも迷いや不安があると企業の社長さんには見透かされてしまいます。
書類選考対策
Bさん
美容師アシスタント職から事務職に転職したので「人をサポートする、縁の下の力持ちのような仕事がしたいと思った」というのが志望動機でした。
- 後輩のアシスタントの指導経験がある
- 責任感が強いので任された仕事は最後までやり遂げる
- 誰とでも仲良くなれる
これらを自己PRとしました。
美容師から事務職に転職して大変だったこと
Bさん
私は高校卒業後に美容専門学校へ入学し美容師として就職しました。
この学生生活中に大学生のように自分でパソコンを持ち文章を作るといった経験はありませんでした。
そのためパソコンに関する資格を取得して良かったと思いました。
行ってなければ大変だったと思います。
Microsoftとは?Word、Excel、PowerPointとは?というくらいの理解しかありませんでした。
最低限Wordで文章、Excelで表計算くらいは出来ると良いと思います。
コピー機の使い方も分からず戸惑いました。
カッターの使い方、指サックを使った書類のめくり方など、こんなことと思うことが理解出来ていなかったので大変でした。
美容師の経験が事務職に活かせたと感じたこと
Bさん
電話対応は褒めて頂けました。
美容師時代はアシスタントの中でも下の者が電話を取るという流れでしたので電話は何百回と取ってきました。
美容師時代も褒めて頂けていたのですがそれは事務職でも褒めて頂けました。
事務の仕事に慣れてきた頃には時間配分を考えて仕事をこなし優先順位を立てて仕事が出来るようになりました。
これは美容師時代「あと○○分くらいで矯正の方の流しに入らなければいけないので、その間に根元のカラーを塗ってしまわなければいけない」など、時間配分を考えて仕事をしていたことが役立ったと感じています。
美容師から事務職に転職して良かったと感じること
Bさん
美容師アシスタント時代に私は決まったことを綺麗に丁寧に早く仕上げることが得意で好きだと気づきました。
大量の伝票を自分の決めた時間までに入力し間違いもなく終えれた時に仕事に達成感を感じます。
経験を積むうちに新たな仕事を任されるようになり、その仕事を評価してもらえるとさらに頑張ろうという原動力にもなります。
私は事務の仕事にやりがいを感じられていますし、美容師の仕事と違い仕事とプラベートが両立できているので転職してよかったと感じています。
美容師から事務職への転職は簡単ではないかも知れません。
就職活動は長くなるかもしれませんが必ず必要としてくれる会社はあります。
就職活動がうまくいかないとメンタルも落ち込んで来ますが諦めず頑張ってください。
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