こんにちは、美容師のアベです。
先日、お客様からこんな声をいただきました。
「シャンプーってこんなに気持ちいいものなんですね。私も訪問介護で不自由な方にシャンプーしているんですが、気持ちいいと思ってくれているのかな・・・」
美容師だけでなく、シャンプーを行う職業は他にもあることに気づきました。気持ちいいシャンプーを提供したいと熱心に研究している様子に心打たれ、コツを伝授することにしました。
今回は、自宅で美容院のシャンプーを再現したい方や、看護師さん、介護士さん、家で介護に頑張るあなたのために、気持ちいいシャンプーの秘密をお伝えします。
この記事を参考に、気持ちいいシャンプー技術を習得してください!
美容院のシャンプーが気持ちいい理由&コツ
力加減が適切で気持ちいい
美容院でシャンプーが気持ちいいと感じる理由は、力加減が適切だからです。
美容院では「力加減いかがですか?」と聞かれた際に、ほとんどの日本人が「大丈夫です」と答えます。
そのため、適切な力加減を推測することが重要です。
頭皮には固い人と柔らかい人がいるため、力加減を調整することが気持ちいいシャンプーのコツです。
経験を積むと、頭皮の固さに応じた適切な力加減が分かるようになります。
高齢者が気持ちいいと感じるシャンプーの力加減
高齢者は特に痛みに敏感なため、力加減は弱めにスタートし、手の振りをやや大きめにすると心地よく感じられます。指の角度にも注意し、指の腹で優しく洗いましょう。
男性と女性によって気持ちいいと感じる力加減は異なる
男性は比較的強い力加減を好む傾向があります。
男性にシャンプーをする場合は、力加減をやや強めに設定し、指先に角度をつけて力を伝えやすくします。爪が頭皮に当たらないように注意しましょう。
美容院のシャンプーが気持ちいいのは全てを網羅してくれるから
シャンプー後に「気持ちよかった」と感じるのは、かゆみがどこにもなくすっきりした状態だからです。
頭皮全体を網羅するために、洗う順番を決めましょう。
生え際から襟足にかけて、ギザギザに指を動かして洗います。
シャンプーのポイント
頭全体を網羅するために生え際⇒襟足へ順番にシャンプーします。
写真のようにギザギザに指を動かしましょう。(本来はこのギザギザをもっと細かくします)
指の腹で洗るのもポイントです。
もしあなたが誰かをシャンプーする場合は「際」を丹念に洗いましょう。
例えば耳の上・耳の後ろ・生え際・襟足などです。
リズム感を一定に保つと気持ちいいと感じる
美容院のシャンプーが気持ちいいのは、一定のリズムを維持しているからです。シャンプー中に手が止まったり、リズムが乱れたりすると、リラックスしにくくなります。一定のリズムを保つようにしましょう。
水圧&水の音
水圧が弱いとスッキリしないため、美容院ではかなり強めの水圧が設定されています。
家庭用シャワーで美容院のシャンプーを再現するには、シャンプーヘッドを交換するのも一つの手です。
水の音もリズムを一定に保つことが重要です。
私の場合お湯を手のひらにためながら「シャッ!シャッ!シャー」「シャッ!シャッ!シャー」というような同じリズムで水の音を出すようにしています。
洗う時もリズムは重要で手が途中で止まらない&手がお客様の頭から出来るだけ離れないように配慮したり、お湯を頭から極力離さないことにも気を使います。
ふわふわの泡立ちで包み込むのが気持ちいい秘訣
泡立ちが不十分だと気持ちよさが半減します。
事前に頭皮をしっかり濡らし、シャンプーを泡立ててから洗いましょう。
泡立て方も大事です。
泡立てのポイント
- 事前に頭皮をしっかりとお湯で濡らしておく(2分から3分は流す)
- しっかり頭皮・髪の毛を濡らしたらシャンプーを手のひらに取り、少量のお湯で手のひらで混ぜ合わせる
- 頭皮をめがけてつける
- 5本の指を地肌スレスレで組んだり、離したりするようにして空気を入れ込みながら、ふわふわと泡立てる
シャンプーの香りで心地よさを演出
シャンプーの香りは触覚・嗅覚・聴覚に総合的に訴えかけ、気持ちいいシャンプーを演出します。
気遣いが気持ちいいシャンプーの絶対条件
シャンプーの気持ちよさには「お客様を想う気遣い」が欠かせません。
介護などの場面では、シャンプーされる側の姿勢や快適さにも配慮が必要です。
リラックスした状態でシャンプーを受けられるように心掛けましょう。
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