こんにちは美容師アベです。

今回はこんな疑問にお答えします。
【ハイレイヤー&ローレイヤー】失敗しにくい頼み方【美容師解説】
レイヤーを簡単に理解しましょう。
レイヤーは大きくわけて3つに分類できます。
- セイムレイヤー
- ローレイヤー
- ハイレイヤー
セイムレイヤーとはグラデーション、いわゆるボブとレイヤーの中間の段のことでスクウェアなんても呼ばれます。
下の図を見てください。
スクウェアはレイヤーの一種です。
スクウェアで構成された髪型をセイムレイヤーと言います。
セイムとは同じという意味なので「髪の毛の長さ」がどこをとっても同じ状態の髪型です。

段についての詳細に知りたい方は【髪の毛の段とは?】美容師が解説します【図解あり】を参考にどうぞ。
ハイレイヤー・ローレイヤーの特徴と代表的なヘアスタイル
ハイレイヤー
ハイレイヤーの代表的な髪型がウルフカットです。
その特徴は頭頂部の髪の毛が極端に短く襟足の髪の毛が長いこと。
頭頂部に軽さやボリュームが出しやすくフラットなシルエットになりやすいです。
セイムレイヤー&ローレイヤー
セイムレイヤーは狭義で言うと「全ての髪の毛が同じ長さのヘアスタイル」です。
しかし髪の毛全てを同じ長さにすると生え際の形がそのままヘアスタイルのアウトラインに出てしまうんです。
そのためお客様の希望を叶えられない場合が出てきます。
そこで一般にはアウトラインの希望を伺いながら「重すぎず・軽すぎず」の段構成をすることでセイムレイヤーの特徴である「重すぎず・軽すぎず」の特徴を叶えるようカットします。
これが「広義のセイムレイヤーカット」です。
スクウェアから少しレイヤー側に段を付けた髪型がローレイヤースタイルです。
極端に段差がつかないため毛先に少し軽さを出したい場合におすすめの髪型です。
こちらの写真はスクェアを中心に構成したヘアスタイルです。
前方から後方へ向かって後ろ下がりになるようにアウトラインをカットしています。
レイヤーと一口にいってもスクウェア~ローレイヤーに近い段構成にすると重すぎず軽すぎの段になります。
- ボブからスタイルチェンジしたい
- 重いシルエットに飽きた
- 軽さ&動きのあるヘアスタイルにしたいけど極端に変わるのは怖い
こんな場合におすすめのスタイルです。
レイヤーと一緒に使われる用語「シャギー」とは?
シャギーというのは前から見たときサイドに入るレイヤーの総称です。
先ほど紹介してたレイヤーカットの写真は、カットラインの角度でシャギーに見えていますが、実は段はあまり入っていません。
もみあげから耳後ろまでのアウトラインの角度を45度くらいにカットしています。
そうすると前から見た時に段差がついて見えます。でも実際は髪の上下の段差はあまりつかないようにしているので、落ち着きがある(軽すぎずまとまりの良い)スタイルになってます。
このように前から見ると、頭頂部の髪の長さがあご下まであるローレイヤーカットに分類されるスタイルです。
富士額の髪の毛を赤線くらい短くし、緑のもみあげとなだらかにつなげると、顔周りに軽い雰囲気のレイヤーが入ります。これをシャギーと言いいます。
では実際に分かりやすいシャギーをお見せします。
シャギーとはこんなスタイルです!
あえて短い前髪から、長いもみあげまでをつないで極端なレイヤーをつけてみました。
このようなお顔周りが「シャカシャカ」になっているスタイルを「シャギー」といいます。
お顔のエラが気になる人、丸顔が気になる人など適当なシャギーをつけることで小顔効果を演出することも出来ます。
このように短い髪の毛と長い髪の毛をつなげていきます。
必ず前髪ともみあげをつなぐ必要は無いんですよ。
前髪は短くして、前髪横の髪の毛を少し長めにして、その髪の毛ともみあげをシャギーにすることも可能です。
レイヤーの入れ方は様々
頭頂部のみにレイヤー
頭頂部のみにレイヤーをつけることも可能です。
例えばボブが気に入っているけど少しイメージチェンジして軽さを出したい場合。
シルエットはボブを維持しながらもシルエットの表面に軽さや動きが表現できます。
顔周りにだけシャギー
同様にボブのままでお顔回りにだけレイヤーを入れてシルエットを優しく見せることも可能です。
襟足にだけレイヤーを入れて引き締める
セミロングやショートで私が使う技法ですが、骨格が出っ張っていることで襟足がすぐに重くなる人も少なくありません。
そんな時は襟足部分にのみレイヤーを入れて毛量を物理的に減らしシルエットをタイトに仕上げることも可能です。
このように必ずしもレイヤーはヘアスタイル全体に取り入れる必要はありません。
レイヤーの効果
毛流れ&リフトアップ効果
レイヤーを入れると毛流れを作りやすくなります。
頭頂部に効果的にレイヤーを入れればリフトアップ効果も期待できます。
年を重ねるとお顔のたるみが目立ちがち。
レイヤーを効果的に使うことで若々しい髪型を演出できます。
毛量を減らせる
レイヤーは物理的に髪の量を減らすことが可能です。
希望するシルエットを段を入れることによって作り出し同時に無駄な毛量も削ることが扱いやすく長持ちするヘアスタイルの秘訣です。
動きを出せる
段があまり入っていないヘアスタイルは落ち着きが良い反面動きがでにくい。
一方レイヤーを入れたヘアスタイルは動きが出やすくヘアスタイルに躍動感を与えてくれます。
ローレイヤー&ハイレイヤーの頼み方
どちらの髪型も写真を持参して頼むのが一番確実です。
ローレイヤーの失敗でありがちなものは頭頂部の長さが極端に短くなることです。

ハイレイヤーの失敗でありがちなのは頭頂部が長すぎること。
つまりレイヤースタイルを頼む時に重要なポイントは「頭頂部の髪の長さ」なんです。

ハイレイヤーを頼む場合襟足やもみあげなど「アウトライン」を短くしてしまうとハイレイヤーにならないのでよく担当の美容師さんと相談して決めてくださいね。