こんにちは美容師アベです。
今回はドライヤー中に抜け毛がひどい人向けの記事です。
【ドライヤー中抜け毛がひどい】30本は問題無し!原因と対策を美容師が解説
ドライヤー中に抜け毛がひどいのは「ドライヤーの熱」が原因ではない
ドライヤー中に抜け毛がひどいと「ドライヤーの熱」を当てすぎているから?と心配になるかも知れません。
しかし火傷するほど毎日熱風を頭皮に当てない限り「ドライヤーの熱」が「抜け毛」を助長することはありません。
ドライヤーで抜け毛が30本を問題無しと言える理由
もともと髪の毛はヘアサイクルに従った平均して1日に60~70本は自然に抜け落ちます。
ヘアサイクルとは
- 成長期(2~6年)
- 退行期(1~2週間)
- 休止期(3~4ヶ月)
女性の場合髪の毛が成長する期間は一般的に4~6年です。この間成長しその後自然脱毛します。
つまり60本~70本は正常の範囲なので、日に30本程度の抜け毛は問題ないと言えます。
ただしシャンプー中に100本抜け、ドライヤー中に30本抜けているというケースは別です。
なぜドライヤー中に抜け毛がひどいのか考えられる原因は男女別に考察しました。
ドライヤー中に抜け毛がひどい!考えられる原因
ドライヤーの熱が直接的な原因で抜け毛がひどくなることは考えにくいです。
原因として考えられるのは以下の3点です。
シャンプーやトリートメントの流し方に問題あり
シャンプー中に抜け毛が起きているもの、流し切れていないためドライヤー中に抜け毛が目立っている可能性があります。
シャンプーは「洗いより流し」が重要です。
頭皮にシャンプーが残留すると頭皮トラブルの引き金になるためです。
しっかり地肌に指を通して根本から流すよう意識しましょう。
【美容師監修】アミノ酸系シャンプーの洗い方!絶対知りたい7つのポイント
抜け毛ではなく切れ毛の可能性あり
抜け毛ではなく切れ毛がまじっている可能性があります。
髪の毛を何度もブリーチしたりパーマカラーを繰り返しているような場合は施術の継続&頻度を見直しましょう。
頭皮環境が乱れている可能性
女性で1日に60~70本以上抜けている場合先ほど紹介した「ヘアサイクル」が乱れている可能性が高いです。
実は女性の抜け毛原因の多くはヘアサイクルの乱れに起因することが多いため生活習慣の見直しが必要な場合も。
例えば市販のシャンプーは皮膚刺激が強いため頭皮環境を乱す可能性があります。
頭皮環境の乱れを感じているならグリチルリチン酸2K配合の商品などを検討しましょう。
【美容師解説】自分に合うシャンプーの選び方【肌質・髪質別にアドバイス】
女性が薄毛になる原因とおすすめしたい生活習慣や育毛剤選びのコツは【育毛剤ランキング】ズバリ生えるのはどれ?【女性編】でまとめています。
異常脱毛の可能性
男性で1日に150本以上も抜けているような場合は「男性型脱毛症」の可能性が考えられます。
男性型脱毛症は一度発症すると進行を止めることは難しいと言われているため進行を遅らせることが重要になります。
発毛剤を使い髪の毛を増やす、育毛剤で抜け毛を減らす等の努力を早めに始めましょう。
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ドライヤーで抜け毛がひどい時の注意点
ドライヤーで抜け毛がひどい時どんな点に注意すれば良いか要点をまとめました。
抜け毛がひどい時こそしっかり「根本」を乾かす
一番大事なのは「半乾き」で頭皮を放置しないことです。
シャンプー&トリートメント後は必ず乾かすことが大事です。
頭皮を半乾き状態で放置すると雑菌が発生やすくなります。
頭皮に雑菌が発生すると頭皮環境の乱れにつながり抜け毛を助長する可能性があるのでしっかり乾かすことが大事です。
乾かす前のタオルドライは優しく
タオルドライは髪の毛を素早く乾かす上でとても大事なことです。
しかしタオルドライの仕方で抜け毛を増やしてしまうことがあります。
タオルドライする際は「頭皮をごしごしせずタオルで頭皮を抑えるように水分を取り除く」ことが大事です。
「髪の毛はこすらずにタオルで優しく挟み水分を取り除く」これを意識しましょう。
ドライヤーの過度な熱は頭皮にも髪の毛にも悪影響
ドライヤーの熱が髪の毛の傷みを進行させることはあります。
髪の毛は水分を含んでいる状態だと熱に弱い特性があります。
以前以下の記事で紹介したように濡れている髪の毛は「70度を超える辺りから」傷み始めます。
その結果髪の毛は水分を保ちにくくなりしなやかさも失われます。
ドライヤーを髪の毛に近づけすぎると髪の温度が過度に上昇し傷みが進みますので「ドライヤーと髪の毛の距離を20㎝以上離す」ことが傷めない大事なポイントです。
技術的に難しい場合は「髪の毛とドライヤーの距離をセンサーで察知して温度調整するドライヤー」を使うのも一つです。
熱くないドライヤー【汗もかかない】うねりを抑えてサラサラに仕上がる【厳選3品比較】
育毛に有効なドライヤーの有効温度は50度~55度で10分~15分
これまで紹介した通り抜け毛が気になる場合「しっかり乾かすこと」「タオルドライは優しく」がポイントでした。
もしドライヤーで頭皮ケアをしたい場合は以下の2つを基準にドライヤーを選べばよいでしょう。
- 「50度~55度」の温度設定があること
- 遠赤外線効果があること
頭皮の血流を促すにはスチーマーや遠赤外線で50度~55度で10分~15分温めるのが良いとされているためです。
美容院でもヘッドスパやカラーリングの後などに温めた経験あると思います。
あれは遠赤外線です。
遠赤外線機能付きのドライヤーを使えば育毛剤を付けた後ドライヤーするだけで「育毛剤の効果」をより促進する効果が期待できます。
遠赤外線付きドライヤー厳選3種
ヴィダルサスーン遠赤外線ドライヤー
遠赤外線は一般的なドライヤーに比べ髪の内部まで効率的に熱を届けられるため低温でも短時間で髪の毛をしっかり乾かす効果があります。
ヴィダルサスーンの遠赤外線ドライヤーはスマートスイッチ機能付きで約60度のスカルプモードを搭載。
育毛剤を塗布した後頭皮をいたわりながら乾かすといった使い方ができます。
遠赤外線は頭皮への効果はもちろんですが髪の毛の乾かしすぎも防げるので髪の毛が細く乾燥しがちな場合にも効果的です。
YA-MAN(ヤーマン) スカルプドライヤー
YA-MANスカルプドライヤーは遠赤外線効果に加えて「頭皮マッサージが同時にできる」ドライヤーです。
薄毛が気になる方の多くは育毛剤を使っていると思います。
育毛剤を頭皮になじませたらマッサージを行うのが効果的ですが、忙しいとつい省いてしまうこともありますよね。
YA-MAN(ヤーマン) スカルプドライヤーにはscalpH&scalpCモードの2種が用意されいます。
このモードを上手に使うことで育毛剤の浸透率を高めることが可能です。
公式サイトによると「育毛剤を単純に塗布した場合に比べて1.5倍浸透した」とあります。
※ミノキシジル(育毛剤)を「単純塗布した場合」と「スカルプHモード 3分 → 塗布 → スカルプCモード 3分の手順で使用した場合」の30分後を起点とした、60分経過時点でのミノキシジルの浸透
公式スカルプドライヤープロ より引用
使い方は簡単です。
ドライヤーの吹き出し口に「スカルプヘッド大」を取り付けます。
スカルプHモードにし頭皮に押し当てます。
スカルプHの遠赤外線&音波振動で頭皮の血流を促進します
乾いたらいつもの育毛剤を塗布します。
その後スカルプCモードを使って浸透を図ります。
ドライヤーの吹き出し口がマッサージャーになっているのでこれなら無理なく継続できますね。
ドライモードは60度で遠赤外線効果があるので速乾性にも優れているので短時間でドライも可能ですね。
アデランス ヘアドライヤー ヘアリプロ
アデランスへアリプロドライヤーは遠赤外線とは違ったアプローチのドライヤーです。
へアリプロが使っている技術はN-LED beamⓇと呼ばれるもの。
LEDの光の中でも波長が長い赤色LEDを用いた技術です。
大阪大学とアデランスの共同研究によると
赤色LEDは毛乳頭からの増殖因子の分泌を刺激し、毛成長のを促進していると、現時点では考えています。
とあります。
増殖因子(グロースファクター)はあなたの毛母細胞の「受容体」という場所に作用すると毛母細胞(毛を成長させるもと)の活性が高まり毛が元気に伸びるというもの。
この赤色LEDはこの成長因子がたくさん分泌されるよう刺激する作用が期待できるとのことです。
遠赤外線は「頭皮の血流を促進する」というアプローチでした。
ヘアリプロは育毛剤の代わりにはなりませんが育毛剤と併用することで遠赤外線とは違った角度で頭皮をケアーしてくれるドライヤーです。