こんにちはワンオペ美容室を経営している美容師アベです。
私は今43歳ですので40歳から美容師を目指しているあなたとは年齢も近いですね。
40歳から美容師になることは可能なのか?については今回は記事にしました。
根拠を説明していきますね。
40歳から美容師は可能ですか?一部を除き辞めておけとアドバイスする理由
40歳から美容師になることは可能
40歳から美容師になることは可能です。
美容師国家資格に年齢制限はないので40歳からでもチャレンジすることは可能です。
試験の難易度も学科試験は教科書をしっかり勉強すれば合格できるでしょう。
実技試験も美容専門学校でしっかりと指導を受けてトレーニングを重ねればだいたいの人は合格できると思います。
美容師国家資格を取得するには主に2つの方法があります。
- 昼間過程で2年学校に通い国家試験を受ける方法
- 美容室に勤めながら3年間通信教育を受ける方法(年数回のスクりーリングあり)
ただし40歳から美容師になることを考えると実務経験を一日も早く積みたいですよね。
そう考えると美容室に勤めながら3年間通信教育を受けるという方法がベストだと思います。
美容専門学校について詳しく知りたい方は【通信制で美容師免許取得】主婦でも可能【実体験に基づき解説】で説明しています。
40歳から美容師を目指しても就職先が無い可能性が高いから
美容師専門学校の通信教育を受けるには美容室に勤めなければいけません。
仮に昼間過程で受けるという場合でも資格を取った後働く場所が無いと困りますよね。
そこで重要なのは美容師国家資格を取った後「就職先があるかどうか」です。
実は40歳という年齢は美容業界ではターニングポイントになる年齢なんです。
多くの美容師は遅くても40歳頃までには「独立or転職」するからです。
データを見ると分かりやすいので以下をご覧ください。
常用雇用者(=以下美容師)とは正社員として雇用されている美容師のことです。(経営者は除く)
40歳以上の美容師構成をみると男性は5.8%、女性は12.5%ととても少ないことが分かります。
30歳以上になるとグッと減り40歳には多くの美容師は「常用雇用者」ではなくなるということです。
40歳から常用雇用される美容師が減る理由
40歳で常用雇用される美容師が減る理由は2つ考えられます。
- 美容師の離職率が10年で92%と高く高齢で被雇用者でいることは難しい現実があるため
- 独立や転職をしないと生活が厳しくなる人が多いため
以前美容師の離職率については【美容師の退職理由】円満退職と転職成功の秘訣【現役美容室オーナーがアドバイス】で取り上げました。
美容学校を卒業するのが20歳と考えると30歳前後で90%以上が辞めてしまうということです。
必然的に30歳以上の美容師は男女ともに少なくなりますよね。
しかも美容師はお世辞にも労働条件がよい訳ではありません。【美容師やめとけ】現役美容室オーナーの本音暴露で取り上げた通り年収は業界標準以下です。
そのため独立したり結婚後の生活のために転職という選択肢を選ぶ人が多い現実があります。
40歳から美容師を目指してもスタイリストになれるのは早くて3年先
美容師免許を取得したらすぐに一人前になれる訳ではありません。
美容師国家試験は「資格に受かるための技術」しか学べないためです。
例えばカットで言えば「レイヤー」というスタイルを切れるようになれるだけです。
実際のカットは「レイヤー」「スクウェア」「グラデーション」という3つの段構成を組み合わせて作られています。
お客様の切り方は美容室に就職した後学ぶことになります。
カット以外にもシャンプーやカラー・パーマなどの技術習得も必要になります。
一人前になるために必要な技術を習得するのに新卒美容師でも2年~3年ほどかかります。
40歳から美容師を目指してもやっていける可能性がある人
親・親戚が美容室を経営しており就職先が確保できる人はやっていける可能性はあります。
技術習得は親・親戚のサロンで通信教育を受けながら早めに指導を受けます。
2年もあれば最低限の仕事はできるようになるでしょう。
あとは免許取得と同時にデビューできるように調整していきます。
自分のサロンであれば収入面も頑張り次第では被雇用者よりは有利になります。
40歳から美容師を目指そうか悩んでいる方にとっては厳しい現実をお伝えしました。
なってから後悔しては遅いので現実をよく調べてやってみるならあきらめずやり遂げてください!
私もサラリーマンから美容師になりましたので応援していますよ!