こんにちは、美容師アベです。
「鏡を見るたび、ため息が出る」「抜け毛が増えて、シャンプーのたびに不安になる」
こんな風に、薄毛の悩みを一人で抱え込んでいませんか?
薄毛に悩む男性
育毛剤を使っても産毛しか生えないし、このまま薄毛は進行するばかりなのかな
薄毛に悩む女性
女性の薄毛って、諦めるしかないの?もう何をしてもダメなのかと落ち込んでしまう
私が美容師として多くのお客様の髪と頭皮を見てきた中で、この切実な悩みに何度も向き合ってきました。そして、たどり着いた答えは、「薄毛は決して諦めるものではない」ということです。
「でも、自分で治せる薄毛と、そうでない薄毛があるって本当?」
はい、その通りです。実は、薄毛には自分で改善できるタイプと、専門的な治療が必要なタイプがあります。
特にAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)のように、ホルモンが関係している薄毛は、市販の育毛剤だけでは根本的な解決が難しいのが現実です。
しかし、安心してください。AGA・FAGAであっても、適切な知識と方法があれば、個人差はありますが、再び髪の毛を生やすことは十分に可能です。
「薄毛 自分で治す」と検索すると、知恵袋のような情報源に行き着く方も多いでしょう。
このガイドでは、知恵袋だけでは補いきれない深い解決策まで、美容師の専門知識を交えて詳細に解説します。
今日からすぐに実践できるセルフケアから、専門的な薄毛治療まで、薄毛の悩みを解決するための全てを網羅しました。
- 薄毛のタイプ別診断:自分で治せる?それとも専門治療が必要?
- 今日からできる!薄毛改善のためのセルフケア
- 育毛剤だけでは届かない薄毛には「発毛剤」または「薄毛治療」を検討しよう
- AGA治療を始める前に知っておきたいこと:オンライン診察のススメ
- 薄毛もヘアスタイルである程度はカバー可能!美容師直伝の工夫
- AGA治療に関するよくある疑問と回答
といった、あなたが本当に知りたい情報を、美容師の視点と専門的な知識を交えて分かりやすく解説します。
もう一人で悩むのは終わりにしませんか? この記事を最後まで読んで、あなたの薄毛悩みを解決し、自信を取り戻すための具体的な一歩を踏み出しましょう。
薄毛のタイプ別診断:自分で治せる?それとも専門治療が必要?
薄毛には様々な種類がありますが、大きく分けて自分で治せる可能性のある薄毛と、専門的な治療が必要な薄毛があります。まずは、ご自身の薄毛がどちらのタイプに当てはまるのかを理解することが、適切な対策への第一歩です。
自分で治せる可能性のある薄毛の種類
日常生活の習慣や一時的な要因によって引き起こされる薄毛は、セルフケアで改善が期待できます。
生活習慣の乱れによる薄毛
栄養不足、睡眠不足、過度なストレス、運動不足などが原因で、髪の成長に必要な栄養が行き届かなくなったり、ホルモンバランスが乱れたりすることで起こります。
特に女性に多いタイプです。
誤ったヘアケアによる薄毛
刺激の強いシャンプーの使用、ゴシゴシ洗いすぎ、熱すぎるお湯での洗髪、ドライヤーの熱ダメージなどが頭皮環境を悪化させ、抜け毛や薄毛につながることがあります。
牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)
ポニーテールや三つ編みなど、特定の髪型で常に髪を強く引っ張ることで、毛根に負担がかかり起こる薄毛です。
季節性の抜け毛
秋口など、季節の変わり目に一時的に抜け毛が増えることがありますが、通常は自然と落ち着きます。
これらの薄毛は、生活習慣の改善や正しいヘアケアを実践することで、進行を食い止めたり、改善を促したりすることが可能です。
専門的な治療が必要な薄毛の種類
一方で、遺伝やホルモンの影響が大きく関わる薄毛は、セルフケアだけでは改善が難しく、専門的な治療が必要となるケースがほとんどです。
男性型脱毛症(AGA)
男性ホルモンが原因で進行する脱毛症で、前頭部や頭頂部から薄毛が進行するのが特徴です。
女性男性型脱毛症(FAGA)
女性版のAGAで、女性ホルモンの減少などにより頭頂部を中心に全体的に薄くなるのが特徴です。
円形脱毛症
自己免疫疾患の一つで、コインのように円形に髪が抜ける脱毛症です。
その他基礎疾患による薄毛
甲状腺機能異常や鉄欠乏性貧血など、体の病気が原因で薄毛になることもあります。
AGAやFAGAは進行性のため、早期に専門的な治療を開始することが重要です。
自己判断せずに、専門医に相談することをおすすめします。
育毛剤だけでは届かない薄毛と自分で治せる薄毛
薄毛には様々な種類がありますが、特にAGA・FAGAは育毛剤だけでは思ったような効果が得られません。その理由は、AGA・FAGAがホルモン由来の薄毛だからです。まずは、それぞれの薄毛のメカニズムについて理解しましょう。
AGAのメカニズムと育毛剤では難しい理由
AGAは男性型脱毛症のことで、そのメカニズムは以下の通りです。
早い人では思春期を過ぎた20歳頃から発症し、40代の男性では発症率30%と報告されています。成人男性の前頭部・頭頂部の毛が一定のパターンで薄くなるのが特徴です。
引用元 2009 専門医が語る 毛髪科学最前線 板見智著 p32
以下の図でAGAのメカニズムを紹介しましょう。
毛細血管を通じて男性ホルモンであるテストステロン(灰丸)が毛乳頭に送られます。
5αリダクターゼという酵素(黒丸)とテストステロンが出会うと「ジヒドロテストステロン(DHT)=赤星」という物質(男性ホルモン様物質)に変化されます。
DHT(テストステロンが変化したもの)は毛乳頭にある男性ホルモン受容体(レセプター)と結合しやすい物質です。

DHTがレセプターに作用するとTGB-β1というマイナスに働く成長因子が産出されてしまいます。これが毛母細胞のレセプターに作用することで「毛の成長期を短くしなさい」という指令が出されます。それによって髪の毛が満足に成長できなくなり、毛が細く軟らかくなり、短くしか成長できなくなります。これが男性型脱毛症のメカニズムです。
育毛剤は頭皮の血流を促したり、頭皮の炎症を抑えたりするような商品が一般的です。

頭皮の血流を促せば毛髪の成長に必要な栄養素が細胞に届けられるという意味では一定の効果は期待できます。ですが、あくまで育毛剤は「髪の毛を育てる土壌を作る」ことであり、「発毛を促す」ことはできません。AGA特有の「毛の成長を短くしなさい」という指令を止めることができないため、加齢とともに薄毛が進行してしまうのです。

FAGAのメカニズム
FAGAは女性男性型脱毛症のことです。実は女性でも男性型脱毛症に悩む方がいらっしゃいます。男性の場合は早いと20歳を過ぎた頃から発症するのに対し、FAGAに悩むのは更年期以降の女性が多いです。
更年期を境に女性ホルモンが減少するため、相対的に男性ホルモンが優位になることで発症すると言われています。
男性と違って前頭部が薄くなるケースはほとんどなく、頭頂部が薄くなるのが特徴です。メカニズムはAGAと同じですので、育毛剤を利用してもなかなか改善しないのが現実です。
薄毛、諦める前に!今日からできるセルフケアと育毛剤の正しい選び方
「薄毛は自分で治せるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
AGAやFAGAのように進行性の薄毛は専門治療が必要ですが、日頃の生活習慣や頭皮ケアを見直すことで、薄毛の進行を遅らせたり、健康な髪を育む土台を作ることは十分に可能です。
薄毛改善のための生活習慣
髪の毛の成長には、全身の健康が大きく影響します。今日からできる生活習慣の改善で、薄毛対策を始めましょう。
食生活の改善
髪の毛の主成分はタンパク質です。さらに、健康な髪の成長にはビタミンやミネラルも不可欠です。
- タンパク質: 卵、鶏むね肉、魚、大豆製品(豆腐、納豆)など
- 亜鉛: 牡蠣、牛肉、豚レバーなど
- ビタミンB群: 豚肉、レバー、魚、ナッツ類など
- ビタミンC: 緑黄色野菜、果物など
これらの栄養素をバランス良く摂取することを心がけましょう。簡単なレシピを取り入れたり、忙しい時にはサプリメントを活用するのも一つの方法です。
質の良い睡眠
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の成長にも深く関わっています。質の良い睡眠を確保することで、健康な髪の成長を促しましょう。
- 就寝前のスマートフォンやPCの使用を控える
- 寝室の環境を整える(温度、湿度、照明など)
- 入浴は就寝の1~2時間前に済ませる
適度な運動
適度な運動は全身の血行を促進し、頭皮への栄養供給を助けます。無理のない範囲で、日常生活に運動を取り入れましょう。
- ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動
- ストレッチやヨガで血行促進
ストレスケア
ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、血行不良やホルモンバランスの乱れにつながることがあります。自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
- 趣味に没頭する時間を作る
- リラックスできる音楽を聴く
- アロマテラピーや瞑想を取り入れる
正しい頭皮ケアと育毛剤の活用
日々の頭皮ケアは、健康な髪を育てる土台作りにおいて非常に重要です。
正しいシャンプー方法
まずは、ぬるま湯で予洗いします。(ブラッシングは賛否ありますが、今は頭皮を傷つけるため不要論が強いです)
シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮に乗せ、指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。
すすぎ残しがないよう、しっかりと洗い流してください。
あなたに合ったシャンプー選びをさらに詳しく
正しいシャンプーの仕方をさらに詳しく
育毛剤の選び方と効果的な使い方
育毛剤は、頭皮環境を整え、今生えている髪の毛を健やかに育てることを目的としています。AGA・FAGAによる薄毛の根本治療にはなりませんが、セルフケアの補助として有効です。
- 成分で選ぶ: 血行促進成分(センブリエキス、トウキエキスなど)、抗炎症成分(グリチルリチン酸2Kなど)などが配合されたものを選びましょう。
- 使い方: 洗髪後、頭皮が清潔な状態で使用し、頭皮全体に揉み込むように塗布します。製品の指示に従って、毎日継続して使うことが大切です。
育毛剤だけでは届かない薄毛には「発毛剤」または「薄毛治療」を検討しましょう
育毛剤だけでは効果が見えにくいAGAやFAGAによる薄毛。そんな時は、ミノキシジル配合の発毛剤を試してみましょう。
さらに積極的な発毛を望むなら、専門クリニックでの薄毛治療を検討すると、より高い効果が期待できます。
発毛剤の利用
育毛剤は今ある髪の毛を健康に保ち、抜け毛を防ぐ「医薬部外品」です。
一方、発毛剤は新しく髪の毛を生やすことを目的とした「医薬品」で、ミノキシジルなどが配合されています。
このように「育毛剤・発毛剤」は別物ですから「髪の毛を生やしたい(増やしたい)」場合は発毛剤の利用が必要です。
育毛剤・発毛剤の違いと選び方については以下で詳細に解説しています。
さらに詳しく
男女別のおすすめの商品が知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
男性向けの発毛剤をさらに詳しく
女性におすすめの育毛剤・発毛剤をさらに詳しく
薄毛治療の方向性
育毛剤だけでは届かない薄毛に対する治療の方向性
- テストステロンが5αリダクターゼによってDHTに変化するのを防ぐこと
- 細胞増殖因子を促す
テストステロンがDHTに変化するのを妨げると、髪の毛の成長に悪影響な成長因子が産出されないので、髪の毛の成長を妨げないという訳です。
加えて髪の毛が太く成長するために必要な細胞増殖因子が分泌されるよう導いていきます。
薄毛治療に使われる代表的なお薬は以下の通りです。
薄毛治療に使われるお薬
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル(内服)
- ミノキシジル(外用)
それぞれどんな特徴があるのか、医師など専門家の意見を引用しながら紹介していきます。
フィナステリド(プロペシアというお薬名です)
5αリダクターゼにはⅠ型Ⅱ型がありますが、フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型に作用し、DHTに変化するのを妨げます。脱毛が減る効果が期待できるのが理解できると思います。
フィナステリドは、Ⅱ型の5α‐リダクターゼの作用を妨げる薬です。アメリカで1983年に合成され、前立せん肥大の治療薬として1992年にアメリカのFDA(食品医療薬品局)に認可されました。
引用元 2009 専門医が語る 毛髪科学最前線 板見智著 p50
フィナステリドを服用する際の注意点
前立腺ガンの腫瘍マーカー検査を受ける際に注意する フィナステリドはもともと前立腺肥大のお薬として認可されたものでした。そのため前立腺が小さくなることが確認されているので、前立腺ガンの腫瘍マーカー検査の精度に影響する可能性があるとのことです。検査の際には注意しましょう。
成人男性のフィナステリド服用に関しては、1㎎錠を続けて飲んでいると前立腺がほんのわずか小さくなることが確認されました。これによって前立腺の機能に問題が起きることはありませんが、前立腺ガンの腫瘍マーカー検査を受ける際はフィナステリドを服用中であることをあらかじめ医師に伝える必要があります。
引用元 2009 専門医が語る 毛髪科学最前線 板見智著 p60-61
フィナステリドは女性は使用できません。
フィナステリドはDHTへの変化を妨げますが、胎児には悪影響を及ぼします。(奇形など)
そのため女性には禁忌とされています。
フィナステリドの副作用
AGA治療に興味があっても踏み込めない原因の一つに副作用への不安があると思います。フィナステリドの副作用についても専門書から引用して紹介します。
フィナステリド錠0.2㎎錠を投与されたグループで1.5%、1㎎錠のグループで6.5%、プラセボを投与されたグループで2.2%の患者さんから訴えがありました。 ~(中略) どちらのグループも、訴えは男性機能の低下や性欲の減退など「性」に関するものが大半でしたが、いずれも「自覚症状」で、日常生活に大きな障害をきたすものではありませんでした。そもそもフィナステリドには性欲に関するテストステロンを減らす作用はないので、理論的にも男性機能に支障をきたすことは無いと言えるでしょう ~(中略) また市販後の調査では国内で数十万人が服用していると推測されますが、十数例に重篤な肝機能障害が報告されています。 ~ もともと肝機能障害を持っている方は、服用の際は十分気をつけたほうがいい、ということぐらいでしょうか。
引用元 2009 専門医が語る 毛髪科学最前線 板見智著 p58-p59
この通りフィナステリドで重篤な副作用に遭う確率は極めて少ないと言えます。
ただし板見先生がおっしゃる通り、肝機能障害がある方は念のため、血液検査があるAGA治療クリニックを選んだり、診察の際医師とよく相談することが大事です。
デュタステリド(ザガーロというお薬名です)
デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型に作用しDHTへの変化を抑制します。フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型にのみ作用するので、デュタステリドの方がより強力にDHTへの変化を抑制できるといえます。
デュタステリドは2型5-α還元酵素を阻害して、男性ホルモンであるテストステロンが薄⽑の原因となるDHT(ジヒドロテストロン)に転換されるのを抑制することにより薄⽑の進⾏を⽌め、発⽑を促します。5α還元酵素の1型と2型を両⽅とも阻害するため、フィナステリドよりも強いDHTの抑制効果を発揮します。ザガーロ等に代表される薬です。
※⼥性はご使⽤になれません。
ミノキシジル(外用)
ミノキシジルは内服・外用と薄毛治療に使われます。まずは外用のミノキシジルから解説します。外用についてはドラッグストア等でも購入可能なリアップなどに配合されているので、すでにご存じの方も多いかも知れません。
ミノキシジルは血管拡張作用がある薬物で、本来は降圧剤として開発されましたが、副作用に多毛が認められることを利用して、発毛の外用液として用いられるようになったものです。 血管拡張作用として効果を発揮しているというよりは毛乳頭細胞に働きかけてアデノシンを分泌させVEGFや、KGFなど細胞増殖因子の産出を促すことで効果を示す。
引用元 2009 専門医が語る 毛髪科学最前線 板見智著 p75-p76
VEGFやKGFは成長因子で、髪の毛の毛母細胞に作用して成長するよう指令を与えるものです。
ミノキシジル(外用)の副作用
ミノキシジル5%が配合されているリアップX5の副作用についてデータがありましたので引用して紹介しましょう。
副作用発現症例は3,072例中271例(8.82%)、378件
※表 引用元データをもとに表で再構築(上位10位までを紹介)
件数 適用部位そう痒感 123件 適用部位発疹 43件 頭部粃糠疹(フケ症) 33件 接触性皮膚炎 32件 適用部位紅斑 31件 適用部位刺激感 13件 頭痛 10件 「浮動性めまい」「動悸」「適用部位乾燥」「血圧上昇」 各6件 「適用部位疼痛」「適用部位熱感」「適用部位腫脹」 各4件 「末梢性浮腫」「適用部位分泌物」「心拍数増加」 各3件
この通り、ミノキシジルを外用薬として使用した場合の副作用の割合は8%程度です。
そのうち32.5%が「かゆみ」、11.3%が「発疹(頭皮に何かできる状態)」、8.7%が「フケ」です。
医療機関においてはさらに高濃度で処方される場合もありますが、外用としてのミノキシジルは低リスクと判断できるでしょう。
ミノキシジル(内服)
AGA治療においてミノキシジルを内服薬として処方されることがあります。ですが、日本国内においてはミノキシジルは飲み薬として認可されていません。
また、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 (日本皮膚科学会ガイドライン)」においてミノキシジルは「内服を行うべきではない」としています。
CQ14:ミノキシジルの内服は有用か?
推奨度:D
推薦文:ミノキシジルの内服を行うべきではない.
解説:ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない.
ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない.また,男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない.それにもかかわらず,全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に,医師が安易に処方したり,一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので,医薬品医療機器等法の観点から問題視されている.
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく,内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に,胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血性心不全,むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある.
以上のように,ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる.
しかし一方でミノキシジルを内服薬として処方しているクリニックが多いです。それは最新の論文の見解を支持しているからといえそうです。
ミノキシジル(内服)の副作用
2020年4月までに発行された「脱毛の主な治療法として経口ミノキシジルについて論じた論文」をまとめて検証した論文があります。
Randolph M., et al., Oral minoxidil treatment for hair loss: A review of efficacy and safety., J Am Acad Dermatol, 2020 この論文は医師にしか見れないようで医師が要約したものを引用しました。
【男性型脱毛症;AGA】
ミノキシジル内服薬1mgはミノキシジル外用薬5%と同じくらい有効であった。
ミノキシジル内服薬5mgを行い、24週間写真を取り続けて確認したところ、「100%の患者で改善」が見られ、43%の男性はより顕著に改善していた。別の研究では、男性を5mgまたは2.5mgのミノキシジル内服薬で治療したところ、5mgの患者さんの方で37.5%が「顕著な改善」を示した。
【女性型脱毛症;FAGA】
平均としてFAGA患者に対してはミノキシジル1mgの内服治療が良かった。進行したFAGA患者に対する治療反応が大きかった。
0.25mgのミノキシジル内服薬でも薄毛は改善した。
ミノキシジル内服薬1.25mgにしたところ、女性では、33%の患者の脱毛が減り、28%は髪の毛が増加した。
ミノキシジル内服薬は休止期脱毛にも効果がある。この場合、ほとんどの女性(36人中29人)が毎日1mg以下のミノキシジル内服をしていた。
【副作用の面では】
ミノキシジル内服薬で最も多い副作用は多毛症。発生頻度は約5分の1。投与量が多いと生じやすい。(注:多毛症とは、全身の、例えば手足の毛などが濃くなることを指しています。)
多毛症が原因でミノキシジル内服薬を断念する(治療を諦める)患者はほとんど居なかった。多くの患者は多毛症をコントロールできていた。
一日5mgになると、半数強の患者で多毛症が生じた。
一日0.25mgであれば、多毛症の発生率は最も低く10%未満となった。
心血管系への悪影響はまれであった。
ミノキシジル外用薬による心血管系への影響はなかったが、ミノキシジル内服薬では6.5%の患者で心拍数の上昇が認められた。
起立性低血圧(立ちくらみ・めまい)は2%にのみ発生した。この場合、塩分を多めに摂取することで対処した。
下肢の浮腫(足のむくみ)は3%にのみ発生。その大部分はミノキシジル内服薬5mgであった。
心電図変化も1%にのみ発生していた。
重度の心肺系への副作用は、すべての研究で認められなかった。

ミノキシジルを内服薬として処方してもらいたい場合は、個人輸入などせず、AGA専門医にしっかりと不安な点を確認・相談した上で検討するべきでしょう。
これまで紹介したお薬やその他治療法についての日本皮膚科学会ガイドラインの立場を最後にまとめました。
A:強く勧める B:勧める C1:行ってもよい D:行うべきではない
薬名 男性 女性 フィナステリド A D デュタステリド A D ミノキシジル(外用) A A LED および低出力レーザー照射 B B アデノシン(外用) B C1 ケトコナゾール(外用) C1 C1
▶発毛剤・育毛剤選びの役立つ記事
男性向けの発毛剤をさらに詳しく
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AGA治療を始める前に知っておきたいこと:オンライン診察のススメ
ここまでAGA・FAGAの原因やメカニズム、治療に使われるお薬について解説してきました。「薄毛治療を受けてみたい」「興味がある」という方は、以下の2つの方法でAGA治療・FAGA治療の診察を受けることができます。
かかりつけ医に相談する
第一に考えられるのが、かかりつけ医に相談することです。病院によっては「自由診療でAGA治療」してくれる病院があるからです。かかりつけ医ならあなたの健康状態を把握していますから、副作用についての懸念も安心して相談できるでしょう。
ただし、若い場合「かかりつけ医」がいないという場合もあるでしょう。また「かかりつけ医」だからこそ薄毛に悩んでいることを相談しづらい、ご近所さんと病院でばったり会って薄毛治療をしていると思われるのが嫌という方もいるかも知れません。
そんな方には「オンライン診察」という選択肢もあります。
オンラインで診察してもらう
薄毛治療という特性上、この分野はオンライン診察が充実しています。スマートフォン一つで医師の診察が受けられます。しかもオンライン診察を行っている薄毛治療クリニックは無料診察を設けています。

オンライン診断で代表的なサービスは以下の通りです。
AGA・FAGA治療の代表的なサービス
- ベアAGAクリニック
- DMMオンラインクリニック
専門クリニックを受診する
薄毛治療専門のクリニックを受診することも、効果的かつ専門的な治療を受けるための重要な選択肢です。専門クリニックでは、AGAやFAGAに特化した知識を持つ医師が診察し、一人ひとりの症状に合わせた最適な治療プランを提案してくれます。
DMMオンラインクリニックのような完全オンライン特化型のサービスや、ベアAGAクリニックのようなオンライン診療と対面診療を組み合わせたサービスがある中で、直接医師と顔を合わせて相談したい、より手厚いサポートや対面での診察を重視する方には、全国に多数の専門院を持つクリニックがおすすめです。
AGAスキンクリニック
薄毛治療を専門とするクリニックとして、AGAスキンクリニックも有力な選択肢の一つです。AGAスキンクリニックは、発毛・育毛治療に特化した専門病院として、全国規模で展開しています。
- 男性専門の治療院:AGAスキンクリニックは、男性の薄毛・抜け毛・男性型脱毛症に特化しており、専門医が在籍しています。全国に31院(提携院含む)を展開しているため、急な引っ越しや転勤があっても、全国どこでも同じ治療を続けやすいのが特徴です。月5,500円から手軽にAGA治療を始められるプランも用意されています。統括診療部長の麻生泰医師自らが薄毛治療を体験し、効果を実感したというオリジナル発毛薬も強みです。
- 女性専門の治療院「東京ビューティークリニック」:女性の薄毛治療には、グループ院である東京ビューティークリニックが専門で対応しています。こちらは、女性の薄毛治療に特化して開発されたオリジナル発毛薬を用い、月7,000円から治療を始められます。発毛・育毛体験診断が完全無料である点や、各院が駅から近く通いやすい立地にある点も魅力です。発毛実感率は99.4%と高い実績を誇り、提携院であるAGAスキンクリニックの一部院でも東京ビューティークリニックと同じ施術を受けられる場合があります。
AGAスキンクリニック、および東京ビューティークリニックは、多くの患者が納得した発毛実感率99.4%という高い実績を掲げており、AGA治療を真剣に検討している方にとって、安心して相談できるクリニックと言えるでしょう。
それぞれの特徴を詳細に解説してきましょう。
AGAクリニックの特徴を比較
2023年12月時点 | ベアAGAクリニック | DMMオンラインクリニック | AGAスキンクリニック | AGAスキンクリニックレディース院(東京ビューティークリニック) |
---|---|---|---|---|
実績 | 治療実績1万人以上 | 診療実績は2024年10月現在、150万件以上 ※診療件数は2022年4月〜2025年5月の期間におけるオンライン診療プラットフォーム「DMMオンラインクリニック」を利用したオンライン診療の実績 (全診療科目のお薬の発送実績及び診療件数を含む) | 外来実績70万人 AGAスキンクリニック、および提携院での成人男性・女性の相談外来実績 ※2010年1月~2022年3月までの累計 | |
診察する主体 | ベアAGAクリニック院長 | 提携先医療機関 (医療法人社団DMC) | AGAスキンクリニック専門医 | 東京ビューティークリニック専門医 (女性の“髪”専門) ※提携院としてAGAスキンクリニックでも東京ビューティークリニックと同じ施術が受けられる |
血液検査(自己検査キット) | あり(無料) | なし(問診で健康状態を確認) | あり(初診料・血液検査料は通常無料) | あり(初診料・血液検査料は通常無料) |
無料カウンセリング (※お薬の処方は無料ではありません) | あり | あり | あり | あり |
専用アプリ | あり | なし | なし | なし |
費用の目安(税込み) このお薬を使ったら一か月このくらいの費用ですよという目安。 各クリニックでは患者に適したオーダーメイドの治療を提案してくれる 右は代表的な治療プランを公式ページより引用したもの ※自由診療のため保険適用外 | 【予防プラン】 3ヶ月以上のコース契約で月額2,750円 (1ヶ月のみは3,300円) フィナステリド内服 | 【予防プラン】 12ヶ月らくらく定期便: (通常月額2,097円) フィナステリド(1㎎)/30錠 | 【予防プラン】 初月3700円 2か月目以降 6700円 フィナステリド(1㎎) | 【パントガール】 初回5500円 最大料金8800円 |
【ライトプラン】 12ヶ月コースで月額11,000円 フィナステリド内服 ミノキシジル内服 | 【発毛ライトプラン】 12ヶ月らくらく定期便: (通常月額3,722円) ※その他、発毛ミニ、ベーシック、ストロングプランなど複数あり。フィナステリド内服(1㎎)/30錠 ミノキシジル内服(5㎎)/30錠 | 【発毛を希望の方】 12か月コース 月額16800円 | 【Dr`sメソ】 月額63400円~95600円 | |
【発毛ベーシックプラン】 12ヶ月らくらく定期便: 月額4,972円~ フィナステリド内服(1㎎)/30錠 ミノキシジル内服(5㎎)/30錠 AGAサプリ/180錠 | ||||
【発毛実感プラン】 12ヶ月コースで33,000円/月 フィナステリドまたはデュタステリド内服 ミノキシジル内服 ミノキシジル外用 サプリメント内服 | 【発毛ストロングプラン】 12ヶ月らくらく定期便: 月額10,802円~ フィナステリド内服(1㎎)/30錠 ミノキシジル内服(5㎎)/30錠 ミノキシジル外用(15%)×1/ AGAサプリ/180錠 | 【効果的な発毛を希望するプラン】 40600円 |

価格重視ならDMMオンラインクリニック、院長に直接診察してもらいたいならベアAGAクリニックを選べばよいでしょう。もう少し詳しく見ていきましょう。
DMMオンラインクリニック
DMMオンラインクリニックはオンライン診療プラットフォームサービスの名称です。
実際のオンライン診察は提携医療機関「医療法人社団DMC」の医師が担当してくれます。
医療法人社団DMCの理事長である来田誠先生は2016年に新六本木クリニックを開設し、オンライン診療を早くから開始した医師です。
DMMオンラインクリニックの診療実績は2024年10月現在、150万件以上です。
※診療件数は2022年4月〜2025年5月の期間におけるオンライン診療プラットフォーム「DMMオンラインクリニック」を利用したオンライン診療の実績です。 (全診療科目のお薬の発送実績及び診療件数を含む)
※診療は提携先医療機関が行います。
治療科目はAGA以外にもEDやピル、花粉症など多岐にわたります。
分割調剤サービスである「らくらく定期便」は医師の問診を受けて最大12ヶ月のお薬を処方してもらます。
らくらく定期便は費用面の負担を軽減してくれます。
しかも、AGA治療は継続することが前提の治療です。
お薬の処方を受ける度にわずらわしい手続きをしなくても良いのはとても楽ですよね。
もちろん、らくらく定期便の途中解約は無料で手数料もかかりません。
クーポン情報!
特定のプランでは初回限定のクーポンコードを利用することで、大幅な割引が適用されます。
例えば、予防プランはクーポンコード「docfina」適用で、12ヶ月らくらく定期便が実質「6ヶ月分無料」となり、月額1,000円(税込)から始められます。 発毛ライトプランはクーポンコード「docaga」適用で、12ヶ月らくらく定期便がこちらも実質「6ヶ月分無料」となり、月額1,861円(税込)から始められるなど、非常にお得です。 また、DMMポイントが使えることも、費用を抑える上でのメリットです。
DMMオンラインクリニックの治療代やらくらく定期便の詳細は以下記事にまとめています。
DMMオンラインクリニックをさらに詳しく
ベアAGAクリニック
ベアAGAクリニックは、院長自らが直接診察してくれます。
ベアAGAクリニックを利用するメリットは1万人以上の治療実績を持つ経験豊富なAGA専門医が診察してくれる点でしょう。
治療費用は予防プランは月額3,000円以下と継続しやすい価格設定です。
治療開始前に無料の血液検査を行ってくれます。
AGAの原因や治療の適否、副作用のリスクなどを評価してくれます。
AGA治療は継続して治療する必要があるため無駄な費用を抑えるためにも慎重なアプローチが重要です。
血液検査により、副作用のリスクを把握できるため一つの安心材料となります。
また、アプリがあるのでスマホで気軽に始められます。
ベアAGAクリニックのより詳細な情報は以下記事にまとめています。
ベアAGAクリニックをさらに詳しく
AGAスキンクリニック
AGAスキンクリニックは、成人男性の薄毛・抜け毛・男性型脱毛症に特化した専門クリニックです。
外来実績は提携院を含め70万人にのぼり(2010年1月~2022年3月までの累計)、豊富な実績があります。
診察はAGAスキンクリニック専門医が行い、初診料や血液検査料は通常無料です。
無料カウンセリングも利用できるため、気軽に相談を始められます。
費用の目安としては、AGAの進行を予防したい方向けの【予防プラン】が初月3,700円、2か月目以降は月額6,700円(フィナステリド1㎎)から。
より本格的な発毛を希望する方には、12ヶ月コースで月額16,800円のプランや、効果的な発毛を希望するプランとして月額40,600円のプランが用意されています。
女性はコレ!AGAスキンクリニックレディース院(東京ビューティークリニック)
AGAスキンクリニックレディース院(東京ビューティークリニック)は、女性の薄毛治療に特化した専門クリニックです。
AGAスキンクリニックと同様に、提携院を含め70万人以上の外来実績(2010年1月~2022年3月までの累計)があり、女性の髪の悩みに専門医が対応します。初診料・血液検査料、無料カウンセリングが利用でき、安心して治療を検討できます。
費用の目安としては、女性の薄毛に特化した治療薬である【パントガール】が初回5,500円、最大月額8,800円から利用可能です。
また、より本格的な発毛を希望する方には、【Dr'sメソ】として月額63,400円~95,600円のプラン発毛実績が公式サイトで閲覧可能です。
※提携院としてAGAスキンクリニックでも東京ビューティークリニックと同じ施術が受けられます。
AGAクリニックの選び方
費用負担で選ぶ
例えばAGAの進行を遅らせて発毛効果も得たい場合「フィナステリド+ミノキシジル(内服)」は必須の組み合わせでした。
DMMオンラインクリニックなら発毛ライトプランの12か月らくらく定期便は、**クーポンコード「docaga」適用で総額22,332円/1回(1ヶ月あたり1,861円)**でスタートできます。これは通常価格44,660円(1ヶ月あたり3,722円)から約6ヶ月分が無料になる計算です。
同様に単剤処方フィナステリド(1mg)の12ヶ月らくらく定期便も、**クーポンコード「docfina」適用で総額12,000円/1回(1ヶ月あたり1,000円)**と費用を抑えてAGA治療が開始できます。これは通常価格25,168円(1ヶ月あたり2,097円)から約6ヶ月分が無料になる計算です。

一方でベアAGAクリニックは「月額11,000円/月」と少し割高です。費用負担が一番の懸念点でしたら、DMMオンラインクリニックの12ヶ月らくらく定期便はお手頃価格でAGA治療を始めることができるでしょう。
誰が診察するかで選ぶ
「ベアAGAクリニック」はクリニックの院長自らが診察してくれます。AGA専門医に診察してもらえる安心感はありますね。
それに対して「DMMオンラインクリニック」は提携医療機関が診察します。ただし「DMMオンラインクリニック」も診療実績が豊富な医院の医師が診察してくれるので信頼性は問題ありませんが、AGA専門医に診てもらいたいという方はベアAGAクリニックの方が良いかもしれません。
一方、AGAスキンクリニックもAGA専門医が診察を行います。薄毛治療に特化した専門クリニックとして、多くの症例を経験した医師による専門的な診察を受けられるため、安心して相談できるでしょう。AGA専門医に直接診てもらいたいという方には、ベアAGAクリニックと同様にAGAスキンクリニックも有力な選択肢となります。
血液検査の有無で選ぶ
AGAを治療するクリニックによって血液検査を実施ているか否かで違いがみられます。
基本的にAGA治療において血液検査は義務付けされていません。そのため血液検査をしないクリニックは「オンライン診察の際、問診に力を入れて健康状態をよく確認する」「頭皮の状態をビデオチャットで確認する」等で対応しています。
一方で、血液検査を実施するベアAGAクリニックは血液検査について以下のように解説しています。
- 薄毛の原因がAGAか他の要因か
- AGA治療薬投与の可否
- AGA治療薬投与後の効果予測
- 遺伝的な将来のAGA発症リスク
- 肝臓機能の低下の有無からAGA治療薬服用後の副作用発症リスク
このように血液検査は、AGA治療が有効であるか判断したり、副作用発症リスクを確認するために行うとしています。
フィナステリドは日本国内で認可されたお薬で副作用は先ほど紹介した通り発症率はかなり低めでした。
ですが、副作用に万全を期したい方は安心のために血液検査のあるベアAGAクリニックを選ぶとより安心でしょう。
AGA治療を始める際によくある疑問
薄毛治療を検討する際によく寄せられる疑問にお答えします。
いつまで継続すればいいのか?
「治療を止めると元に戻ります」
男性型脱毛症の流れを整理しましょう。
毛包内の「テストステロン(男性ホルモン)」に5αリダクターゼ(酵素)が作用することでDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。
DHTは男性ホルモン受容体と結合します。
男性ホルモン受容体と結合したDHTは「髪の毛が成長しきる前に脱毛しなさい」という成長因子を誘導してしまいます。
これにより毛母細胞の成長が阻害され短い髪の毛のまま脱毛し薄毛になります。
すなわち男性に処方されるフィナステリド・デュタステリドはDHTに変化するのを阻害するお薬です。
女性に処方されるスピノラクトンはDHTが男性ホルモン受容体に結合するのを阻害するお薬です。

薄毛が治る前兆はある?
薄毛のタイプや治療法にもよりますが、改善の兆候として以下のような変化が見られることがあります。
- 抜け毛の減少: まずは抜け毛の本数が減ってきます。シャンプー時やお風呂上がりに抜け毛が減ったと感じたら、改善のサインかもしれません。
- 産毛の増加: 新しい細い産毛が生えてくることがあります。これは毛周期が正常に戻り、発毛が始まっている証拠です。
- 髪のハリ・コシ: 全体的に髪の毛にハリやコシが出てきて、ボリューム感が増したように感じられます。
これらの変化は個人差が大きく、治療開始から数ヶ月〜半年程度で実感し始める方が多いようです。焦らず、継続してケアや治療を続けることが大切です。
薄毛を治す食べ物は具体的にどんなもの?サプリメントで補うのは?
特定の食べ物だけで薄毛を「治す」ことは難しいですが、髪の成長に必要な栄養素を補給することは、健康な髪を育む上で非常に重要です。
- タンパク質: 髪の主成分であるケラチンを作るのに不可欠です。肉、魚、卵、大豆製品などを積極的に摂りましょう。
- 亜鉛: 髪の成長を助けるミネラルです。牡蠣、レバー、ナッツ類などに多く含まれます。
- ビタミンB群: 代謝を助け、髪の生成をサポートします。豚肉、レバー、魚、乳製品などに豊富です。
- ビタミンC・E: 抗酸化作用があり、頭皮の健康維持に役立ちます。野菜や果物から摂取しましょう。
これらの栄養素は、バランスの取れた食事から摂取するのが基本です。しかし、食事だけでは不足しがちな場合は、サプリメントで補うことも有効です。ただし、サプリメントはあくまで補助であり、過剰摂取は逆効果になることもあるため、用法・用量を守り、必要であれば医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
薄毛もヘアスタイルである程度はカバー可能
薄毛で悩んでいても、パーマやカット、髪色の工夫次第で薄毛を目立たせなくすることは十分に可能です。最後に美容師として、薄毛を目立たせなくするための髪型やカラーについてまとめました。
カット・パーマの工夫で薄毛を目立たせなくする
女性の薄毛の場合は頭頂部が薄くなる・全体に髪の毛が細くなりまばらになる方が多いので、ゆるいパーマをかけることでボリューム感を持たせ薄毛をカバーできます。 パーマをかける際は髪の毛を強く引っ張るような美容師は避けましょう。また頭皮に刺激を感じた場合も避けましょう。パーマはきつくかけるより「ゆるく」かけてもらうのがポイントです。
男性の場合頭頂部・前頭部が薄毛になります。一方で襟足や、側頭部・後頭部は髪の量を維持している方が多いでしょう。頭頂部や前頭部が薄いのに側頭部にボリュームがありすぎると頭頂部や前頭部が薄毛が余計悪目立ちします。そのため側頭部はギリギリ短くカットしコントラストが付かない髪型にすると良いですよ。
さらに詳しく
薄毛女性のパーマやカットのオーダー法について以下にまとめているので気になる方は参考にしてください。
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髪色を工夫して薄毛を目立たせなくする
健康的な地肌は青白いと言われています。髪色が真っ黒だと頭皮とコントラストが出過ぎて地肌が目立ってしまいます。髪色を7明度程度にすることでコントラストが和らぎ薄毛が目立ちにくい髪色になります。
ヘアカラーは薄毛の原因になると思われがちですが、直接的な原因にはなりません。ただし、皮膚刺激が薄毛につながる可能性はあるので、薄毛でヘアカラーをするならカラー剤選びも大事になります。詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
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薄毛の悩みは一人で抱え込まないで!今すぐ専門医に無料相談
「もしかして私の薄毛もAGA・FAGAかも?」「治療ってどんな感じなんだろう?」
薄毛の悩みはデリケートだからこそ、なかなか人に相談しにくいもの。でも、一人で抱え込まずにまずは専門家に相談してみるのが、薄毛改善への第一歩です。
オンライン診療なら、自宅から気軽に専門医の診察を受けられます。多くのクリニックでは、無料カウンセリングも実施しています。あなたの薄毛の悩みに真剣に向き合い、最適な治療プランを提案してくれるでしょう。
無理な勧誘は一切ありませんので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか?