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薄毛

【カラーやパーマは薄毛の原因ではない】年齢別の薄毛の原因と対策をアドバイス

こんにちは一人美容院を経営している美容師アベです。

悩んでいる女性
カラーやパーマをしているせいか薄毛になっている気がするの。カラーやパーマが薄毛の原因なのかしら

こんな疑問にお答えします。

結論から言うとカラーやパーマが直接的な原因で抜け毛が増える可能性はありますが、直接的な原因にはなりません。

カラー

今回は女性が薄毛になる原因を20代~30代、40代以上とに分け「考えられる原因と対策」をまとめました。

ヘアカラーが間接的に薄毛を引き起こす原因

ヘアカラーが直接抜け毛を引き起こすことはありませんが、間接的に薄毛につながる可能性はあります。

具体的にどのような理由で薄毛につながるのか見ていきましょう。

アレルギー性接触皮膚炎による抜け毛

ヘアカラー(白髪染め・オシャレ染め)はアレルギー性接触皮膚炎を起こす成分が含まれています。

美容師アベ
代表的な成分が「パラフェニレンジアミン」です

実は白髪染め・オシャレ染めは毎回パッチテストを行わなければいけないのをご存じでしょうか。

カラーリングする48時間前に皮膚のやわらかい場所(腕の内側等)に薬を塗布して48時間放置して肌に異常が起きないか調べるのです。

ところが現実的には毎回カラーする前にテストする訳にはいかないので初めてヘアカラーする前にのみ行うケースが多いです。

というのもアレルギー性接触皮膚炎は今まで大丈夫でも突然発症する場合があるからです。

アレルギー性接触皮膚炎が発症すると頭皮やお顔がはれたり、ただれたりし、最悪の場合頭皮環境が乱れ脱毛の原因になります。

刺激性接触皮膚炎による抜け毛

ヘアカラー(白髪染め・オシャレ染め)には髪の毛のキューティクルを開いて染色するために高濃度のアルカリ剤(6%濃度)が配合されています。

美容師の仕事をしているとたまにいらっしゃいますが頭皮がしみる方がいます。

これが刺激性接触皮膚炎です。

我慢できないほどしみる場合はすぐにカラーを流す必要があります。

刺激により頭皮コンディションが乱れる抜け毛につながります。

髪の毛が細くなりやせて薄毛に見える

ヘアカラーは髪の毛のキューティクルをアルカリ剤によって開きます。

開いたキューティクル内のメラニン色素(髪の毛を黒く見せる成分)を過酸化水素が分解します。

この際髪の毛のケラチンタンパクも壊してしまうためヘアカラーをする度に髪の毛を傷ませてしまいます。

髪の毛が細くやわらかくなると髪の毛のボリュームがなくなり髪の毛が薄く見えてしまう原因になります。

髪色が明るすぎるため頭皮と同化して薄毛に見える

頭皮の健康な色は青白い状態です。

髪色が頭皮と同化するような明るい色の場合頭皮が髪色が頭皮と同化してみえるため薄毛に見えてしまう可能性があります。

逆に黒過ぎると地肌と髪色のコントラストが強すぎて薄毛が目立ちます。

薄毛が目立たない髪色については以下記事にまとめています。

さらに詳しく

【女性必見】薄毛が目立たない髪色には法則があった【ヘアスタイルの工夫も必須】

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ヘアカラーで薄毛にならないようにするために大事なこと

白髪染め・おしゃれ染めは用法・容量を守り、乳化を丁寧に行なう

白髪染め・おしゃれ染めには決まった用法・容量があります。

例えば白髪染めは1剤と2剤の割合は1:1。

おしゃれ染めで明度が高い場合は1剤と2剤の割合は1:2。

これには明確な理由があるため自己判断で割合を変えたりしないようにしましょう。

また白髪染め・オシャレ染めには乳化が必須です。

乳化とはカラー剤(油分)とお湯(水分)を馴染ませる作業です。

乳化をしっかりと行わないと頭皮にアルカリ剤が残留して皮膚刺激となり頭皮環境を乱し間接的に薄毛の原因になります。

さらに髪の毛のキューティクルの隙間にカラー剤がつまり、手触りが悪化したり色落ちも進みます。

手を抜きがちな乳化ですが大事なことなので丁寧に行ないましょう。

具体的な行い方や髪の毛を傷ませない方法は以下記事で詳細に解説しているので併せて参考にしてください。

さらに詳しく

【痛まないセルフカラー】カラー剤選びや流し方&乾かし方まで総合的にアドバイス【美容師解説】

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ヘアマニキュアやカラートリートメントで染める

白髪染めをしていて薄毛が気になるならカラートリートメントやヘアマニキュアで染めましょう。

ヘアマニキュアは頭皮に直接塗布しないため薄毛につながる可能性は極めて低いでしょう。

また、カラートリートメントはアルカリ剤がほとんど無配合・もしくは低配合なので頭皮への刺激が弱いです。

髪の毛がやせるような原因になりにくいのでボリュームを取り戻したいなら使うカラー剤を選びなおすこともおすすめです。

さらに詳しく

美容師が解説【セルフで白髪だけ染めたい】カラー剤の特徴&選び方【注意点あり】

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パーマが間接的に薄毛を引き起こす原因

刺激性接触皮膚炎による抜け毛

パーマにもカラー同様に「アルカリ剤」が配合されています。

髪の毛のキューティクルを開いてパーマの成分を髪の毛に作用させるためです。

カラー同様に刺激によって頭皮に炎症が起きると頭皮コンディションが乱れ薄毛の間接的な原因になります。

パーマのひっぱりによる抜け毛

パーマを巻く際は髪の毛をロットで巻き込みゴムやクリップで止めてお薬を作用させます。

稀だとは思いますが、このロットで髪の毛を巻き込む際に力を入れすぎると牽引性の抜け毛が引き起こされる可能性はあります。

【パーマは薄毛カバーに最適】パーマが薄毛の原因にならないために

パーマは上手にかければ薄毛の原因になるばかりか薄毛を目立たせなくなる効果があります。

注意点としては髪の毛を強く引っ張られる美容師の場合次回から利用しないことです。

また、経験豊富なベテランが居そうな美容院を選びましょう。

薄毛をカバーするパーマのオーダー法や髪型の選び方については以下記事で詳細に解説していますので参考にしてください。

さらに詳しく

薄毛にパーマはあり?女性にピッタリの薄毛が目立たない髪型とオーダー法

続きを見る

【カラーやパーマが原因じゃない】女性が薄毛になる原因&対策

パーマやカラーは間接的に薄毛を引き起こす可能性はあるものの直接的な原因ではありませんでした。

ではなぜ女性は薄毛になるのでしょうか。

薄毛の原因を知るためにまずは髪の毛が成長する条件を簡単にみていきましょう。

髪の毛が成長する条件

髪の毛が成長するための条件は3つあります。

髪の毛が成長する条件

  • 髪の毛を作るために必要な「たんぱく質」
  • 髪の毛のたんぱく質を合成するために必要なミネラル(亜鉛など)
  • 髪の毛の栄養素を血管から送り届けるための「血流」

髪の毛が成長するには髪の毛の基である「たんぱく質」が必要です。

またたんぱく質を合成するためには亜鉛が必要ですので亜鉛も大事な栄養素です。

髪の毛は、ケラチンというタンパク質で構成されていますが、ケラチンが合成されるときに亜鉛が必須とされています。ケラチンは、髪の毛の成分のうちおよそ9割を占めているため、ケラチンが上手く合成されないと細胞分裂が正常に行われず、髪の毛が育たないのです。

ケラチンができるまでには、まず体内にタンパク質を取り込み、タンパク質を分解してアミノ酸にして、そのアミノ酸を再結合するという工程があります。アミノ酸の再結合に、亜鉛が必要であるため、タンパク質を摂っていても髪の毛が増えないと感じる方は、亜鉛が不足している可能性が高いのです。

will aga clinicより引用

髪の毛に栄養を送り届けるのは頭皮の毛細血管です。

頭皮の血流が悪いといくら栄養が豊富でも髪の毛は成長できません。

これを阻害する生活習慣を行っていると薄毛になります。

生活習慣の見直しも大事です。

女性が薄毛になる原因はヘアサイクルの乱れ

髪の毛には成長サイクルがあります。

  1. 成長期(2~6年)
  2. 退行期(1~2週間)
  3. 休止期(3~4ヶ月)

女性のヘアサイクルは4~6年で1サイクルと言われています。

20代~30代女性で薄毛の場合は生活習慣の乱れによって頭皮が固くなり、このヘアサイクルが乱れることが原因であるケースが多いです。

頭皮が固くなると休止期が長引いてしまい全体的に薄毛になります。

更年期以降の女性は、これに加えてホルモンバランスの乱れが原因で薄毛になる場合があります。

特徴は「頭頂部のみ」薄くなっていくことです。

FAGAと呼ばれる女性男性型脱毛症と呼ばれます。

このケースでは成長期が短くなり、髪の毛が長く成長する前に抜けて薄毛になってしまいます。

産後抜け毛は自然に元に戻る

髪の毛の成長期を伸ばしているのは「女性ホルモン」。

女性ホルモンの分泌が多くなる妊娠中は髪の毛が抜けにくくなります。

ところが産後に通常のホルモンバランスに戻ると一気に脱毛します。

だから産後抜け毛は自然におさまるんです。

産後抜け毛は時間とともに落ち着くので心配は無用です。

できるだけ早く髪の毛を元の健やかな状態に戻したい場合は頭皮の血流を促進し栄養素を補えるような育毛剤の利用が最適です。

ヘアサイクルの乱れに起因する薄毛の原因と対策

特に、20代~30代の女性に多い薄毛の原因はストレスやダイエット、喫煙、食生活などが原因で頭皮環境が乱れて抜け毛が増えることでした。

頭皮環境が乱れたことによる薄毛の特徴はヘアサイクルの休止期が通常より伸びてしまうこと。

普通は3~4か月後に髪の毛が生えてくるのに休止期が伸びることで髪の毛がまばらになりさみしい印象になります。

頭皮環境が乱れる原因は以下の通りです。

ストレス

学生時代と異なり社会人になるとストレスも多くなります。

ストレスを受けると交感神経優位となり血管が収縮します。

血流が悪くなると髪の毛の成長に必要な栄養素や成長因子の分泌がおろそかになります。

すると新しい髪の毛が生まれるまでの期間が長引き薄毛になります。

喫煙

喫煙も血管が収縮するため頭皮の血流が悪くなります。

髪の毛の成長に必要なたんぱく質やミネラルが十分に行きわたらなくなるため髪の毛の成長が阻害されます。

睡眠不足

髪の毛を成長させる成長ホルモンは寝ている間に分泌されます。

睡眠不足によって成長ホルモンが不足すると髪の毛の成長が阻害されます。

ダイエット

過度なダイエットにより栄養が偏ると髪の毛の成長が滞り薄毛の原因になります。

食生活

髪の毛はケラチンタンパクから構成されているのでたんぱく質が不足すると髪の毛が十分に成長できません。

また過度な飲酒は髪の毛のたんぱく質を作り出すために必要な亜鉛の消費を増やすため髪の毛の成長を妨げる原因に。

外食や油分が多い食事に偏ると皮脂の過剰分泌につながります。

皮脂が過剰に分泌されると頭皮環境が乱れて髪の毛の成長を妨げます。

ヘアサイクルの乱れにおすすめする薄毛対策

生活習慣の乱れや過度なダイエット、ストレス、喫煙等により頭皮が固くなることで頭皮環境が乱れ薄毛になります。

そこでおすすめな対策は5つです。

ポイント

  • 適度な運動
  • ストレス発散
  • 食生活の見直し
  • 頭皮環境を整える育毛剤・シャンプーの使用を検討する
  • 正しい頻度でシャンプーする

適度な運動

頭皮の血流を促進するため運動しましょう。

頭皮の血流が改善されると髪の毛に十分な栄養素が届けられるため髪の毛の健康な成長をサポートできます。

ストレス発散

ストレスは頭皮の血流を悪化させます。

ストレスが発散できるような時間を作りましょう。

食生活を見直しましょう

髪の毛はタンパク質で出来ています。

髪の毛には植物性タンパク質が良いといわれていますので大豆などを摂取しましょう。

お肉やお魚もたんぱく質です。

また亜鉛が不足していると髪の毛が成長できません。

亜鉛は納豆や牛肉などで手軽に取れるのでバランスの取れた食事が大事です。

頭皮環境を整えるシャンプーや育毛剤を利用する

乱れた頭皮環境の特徴は「過度な乾燥」や「過度な皮脂」です。

薄毛の女性で頭皮環境が乱れている場合は乾燥状態に陥っている可能性が高いです。

まずはアミノ酸系シャンプーを使い低刺激で洗うことから始めてみましょう。

さらに詳しく

【美容師解説】自分に合うシャンプーの選び方【肌質・髪質別にアドバイス】

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また頭皮環境が乱れて頭皮が固くなっている場合は頭皮の血行を促進するような育毛剤を使用すると良いでしょう。

さらに詳しく

美容師監修【女性用育毛剤&発毛剤ランキング】ズバリ生えるのはどれ?

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正しい頻度でシャンプーしましょう

ヘアサイクルの乱れは薄毛につながります。

毎日一回シャンプーを行い頭皮環境が乱れないように注意しましょう。

洗いすぎもNGです。

またシャンプーは朝より夜に行いましょう。

洗ったらしっかり髪の毛を乾かすことも大事です。

洗い方も大事です。

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【美容師監修】アミノ酸系シャンプーの洗い方!絶対知りたい7つのポイント

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更年期以降の女性に多い薄毛の原因と対策

美容師アベ
更年期以降の女性でも頭皮環境の乱れが原因で薄毛になることもあります。更年期以降「頭頂部のみ」薄くなってきたという方はこの章を参考にしてください

40代以降の女性に圧倒的に多い抜け毛の原因はホルモンバランスの変化と言われています。

女性は更年期により40代半ばからホルモンバランスが変化し「エストロゲン」の分泌が減少します。

個人差はありますが50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45〜55歳頃)を”更年期”といいます。
年齢を重ねるごとに卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することでホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調があらわれる人もいます。

更年期ラボより引用

エストロゲンは「髪の毛の成長サイクル」を整える役割があります。

更年期によりホルモンバランスが変化するとこのヘアサイクルが乱れます。

「ヘアサイクルが乱れる」と髪の毛は長く太く成長できなくなり短いまま抜け落ちてしまいます。

頭頂部のみが薄くなってきている場合はFAGAである可能性が高いです。

美容師アベ
FAGAとは女性男性型脱毛症のこと。適切な治療を行うことで進行を止めたり髪の毛を増やせる可能性もあります

FAGA由来の薄毛女性におすすめの薄毛対策をご紹介しましょう。

発毛剤の使用を検討する

育毛剤は髪の毛を増やす効果はありません。

頭皮環境を整えたり抜け毛を予防するのが目的です。

日本国内で発毛効果が認められている成分はミノキシジルのみです。

ミノキシジルが含まれる女性用発毛剤がありますので利用を検討すると良いでしょう。

さらに詳しく

美容師監修【女性用育毛剤&発毛剤ランキング】ズバリ生えるのはどれ?

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FAGA治療を検討する

薄毛の原因がFAGAの場合根本的な対策はFAGA治療しかありません。

FAGAとはどんなメカニズムで発生するのか、FAGA治療とはどんなお薬を使うのか、副作用の程度などを以下記事にまとめているので詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてください。

さらに詳しく

【薄毛はどうしようもないの?】薄毛の原因を正しく理解すれば対策はある

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イソフラボンを摂取する

女性特有のホルモンバランスのゆらぎによる薄毛には「イソフラボン」が効果的です。

イソフラボンは「植物性エストロゲン」と言われ「女性ホルモンに近い働き」をします。

注意ポイント

女性の体内には「エストロゲン受容体」というものがあって、エストロゲンが受容体にはまって作用します。エストロゲンがたっぷりある状態でイソフラボンを取りすぎると受容体には限りがあるので、本来作用するべきエストロゲンが作用できなくなることも。イソフラボンの作用はエストロゲンの1/400程度と言われているからエストロゲンが減少している場面などに有効的です。それ以外は過剰摂取には注意して下さい。

大豆は植物性タンパク質で髪の毛の成長に必要な栄養素でありながらイソフラボンも接種できる食品です。

薄毛女性に最適な食品なので、納豆などを意識的に摂取するのは効果的です。

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アベ

小学3年生の息子と妻をこよなく愛する中年ブロガー44歳【美容師・管理美容師】ワンオペ美容室を経営。前職はリーマン。就職支援業務の企画・運営経験あり【ブログのコンセプト】美容師がより豊かになるための情報提供&美容に関する正しい情報を発信し「素敵になる」ことのお手伝いをする。 x(旧Twitter)ではブログの更新情報や商品の使用感などを紹介します。 ブログ興味ある方は気軽にフォローして下さい!

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