こんにちは美容師アベです。
今回は美容師を辞めてアイリストに転職を果たしたKさんに、未経験からアイリストになった際の志望動機やアイリストの仕事のやりがい・厳しさなどを伺いました。
また、アイリストにまったく経験がない状態から飛びこんだ場合のキャリアアップや、労働時間、給与・休日などの待遇面で美容師時代と比べどのように変化したのか気になる点も伺いました。
美容師を辞めてアイリストを目指したいと悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
インタビューの詳細
利用媒体:クラウドワークス

美容師を辞めた本当の理由|なぜ「転職」を選んだのか?

アイリストKさん
私は元々メイクやヘアセットを仕事にしたいと思っていました。
それでも美容室に就職したのは美容学校で就活担当の先生に強く勧められたからです。
美容室に就職する際もヘアメイクの練習も出来ると記載があるお店を探しました。
けれど実際はアシスタント業務をひたすらにこなす日々。
お給料も不安定で、このままハサミのローンを組むのは厳しいと感じ3年目で辞める決心をしました。
理想とのギャップ:美容師の仕事で諦めたくないこと
Kさんは元々、メイクやヘアセットの仕事に憧れて美容業界に入ったものの、実際はアシスタント業務に追われる日々だったとのこと。
美容師として働く中で、自身の理想と現実のギャップに直面したことが、転職を考える大きなきっかけとなったようです。
アシスタント時代が長かった?給料・労働時間への不満
美容師業界では、アシスタント期間が長く、その間の給与が不安定であることや、労働時間が長いことが課題として挙げられることがあります。
Kさんも、こうした給与面や労働環境への不満から、ハサミのローンを組むことすら厳しいと感じ、美容師を辞める決断をしました。
これは、多くの美容師が転職を考える理由として共通する点ですね。
なぜアイリスト?美容師から「未経験」で選んだ理由

アイリストKさん
美容師を辞める際、美容業と関係のない事務職などに転職しようかとも考えました。
ですが美容の仕事にもう少し携わりたい気持ちと、せっかく親に美容学校の学費を負担してもらったのだから美容師免許を活かせる仕事を探してみようと思いアイリストを希望しました。
美容師免許を活かせる!アイリストへのキャリアチェンジを決めたきっかけ
美容師からの転職を考える際、全く異なる業種への挑戦も一つの選択肢です。
しかしKさんは、「せっかく取得した美容師免許を活かしたい」という強い思いがありました。
この美容師免許はアイリストとして働く上でも必須となるため、親御さんに負担をかけた学費を無駄にしないという気持ちが、アイリストへの転職を決める大きな動機となったようです。
未経験でも大丈夫?アイリストの仕事に惹かれた理由
Kさんはアイリストとしては全くの未経験でした。
それでもアイリストという道を選んだのは、美容の仕事に引き続き携わりたいという気持ちがあったからです。美容師免許を活かしつつ、これまでの経験とは異なる新しい分野で活躍したいというKさんの意欲が、アイリストへの転身を後押ししました。
美容師の経験が強みになる!未経験アイリストでも活かせるスキル

アイリストKさん
私が就職した美容室は接客面に力を入れていました。
定期的に接客の講師の方に講習を受けたり上司からも細かな言葉遣いや所作を教え込まれていました。
転職した際も接客や電話対応が丁寧とお褒めの言葉をいただくことがあり職種が変わっても活かせているなと感じました。
接客スキルは天職だった?美容師時代に培ったコミュニケーション力
美容師の仕事は、技術だけでなくお客様とのコミュニケーションが非常に重要です。
Kさんが就職した美容室では特に接客に力を入れており、定期的な講習や上司からの指導を通じて、細かな言葉遣いや所作を徹底的に学びました。
この美容師時代に培った高い接客スキルは、職種が変わってもアイリストとしてお客様と接する上で大きな強みとなり、実際に転職先でも高く評価されたそうです。
カウンセリング力:お客様の「なりたい」を引き出すプロの技
美容師もアイリストも、お客様の「なりたい」イメージを正確に引き出すカウンセリング力が不可欠です。
美容師の経験は、お客様の要望を丁寧に聞き出し、最適な提案を行う能力に直結しています。これは、未経験からアイリストになる人にとって、美容師経験が非常に有利に働くポイントと言えるでしょう。
未経験からアイリストへ!成功を掴む転職活動の進め方

アイリストKさん
志望動機は、美容師免許を活かせる仕事がしたいことや、人のキレイのお手伝いができる仕事がしたいことを伝えました。
自分自身、目元にコンプレックスがあったので、同じように悩みを抱えている方のお役に立てるようなアイリストになりたいと思ったからです。
自己PRは「サロンで接客講習を受けていたこと」実際に「電話対応・サロンでの接客」でお褒めいただくこともありましたのでその点をアピールしました。
受けたサロンが、ナチュラルなイメージの柔らかい雰囲気だったので、面接は硬くならないよう自然な感じで臨みました。
自分もリラックスできていた方が、伝えたいことがきちんと伝えられたり、雰囲気がサロンに合っているか、自分も面接する側も分かりやすいと思います。
面接・書類で【美容師からアイリスト】への転職理由を効果的に伝える方法
Kさんの体験談からは、美容師からアイリストへの転職理由を面接や書類で効果的に伝えるヒントが見えてきます。
志望動機
美容師免許を活かしたい、人のキレイのお手伝いをしたいという普遍的な理由に加え、「自身が目元にコンプレックスがあった経験」を具体的なエピソードとして加えることで、より説得力が増します。
自己PR
美容師時代に接客講習を受けていたことや、実際の電話対応・接客でお褒めの言葉をもらった経験は、未経験アイリストにとって非常に強力なアピールポイントとなります。
アイリストに限らず美容師から転職を考える時困るのが自己PRや志望動機。
このブログでは元美容師から異業種に転職を果たした8人に実際の自己PR・志望動機を伺い、共通点から見て取れる美容師の強みをまとめました。
転職に際してどのようにPRしていいか不安という方は以下の記事も併せてご覧ください。
美容師の自己PRできる強みをさらに詳しく
面接時の姿勢
サロンの雰囲気に合わせて自然体で臨むことで、Kさん自身もリラックスでき、伝えたいことが明確に伝わったそうです。
アイリストとしてのキャリアアップ戦略:未経験からプロになるまで

アイリストKさん
私の例を参考に紹介しますね。
まず最初に
- エクステの種類
- グルーの種類や成分
- エクステの装着方法
- やってはいけない装着法
など、未経験のわたしでもわかりやすいように理論的なことを教えていただきました。
その後、先輩アイリストから施術準備や手順を教わりモデルを頼んでいた友人に初めてまつげエクステ装着を行いました。
この頃は一本装着するのに数分かかっていたように思います。
翌日からはモデルを集めて1ヶ月ひたすらモデルをこなしました。
初めは2時間ほどかけて80〜100本。
カウンセリングを教えてもらいデザイン提案をしながらタイムを縮め本数も増やしていき上下のメニュー…と段階を踏んで練習しました。
初めて入社したまつ毛エクステサロンは、当時パーマの取り扱いはなかったので1ヶ月間エクステのみを練習し1ヶ月後にデビューしました。
3年ほど働き、業務委託のサロンで働かないかと声をかけていただきそこから現在まで業務委託でアイリストを続けております。
Kさんは未経験からアイリストとしてキャリアをスタートさせ、着実にスキルを身につけていきました。
初期研修
まずはエクステの種類や成分、装着方法など、理論的な知識をしっかりと学びます。
実践練習
その後、先輩アイリストから指導を受けながら、モデルを使っての実践練習を重ねます。最初は1本装着に数分かかるほどでしたが、1ヶ月間ひたすらモデル練習を行い、徐々にタイムを縮め、本数を増やしていきました。
デビューとキャリアアップ
1ヶ月間の集中練習を経てデビュー。3年ほど経験を積んだ後、業務委託のサロンで働く声がかかるなど、着実にキャリアを築いています。

アイリストKさん
転職サイトで転職先を調べました。
気になるサロンはホットペッパーで口コミやお店の雰囲気などを確認したりもしました。
自分自身がまつ毛エクステの施術を受けたことがなかったため知識がほとんどゼロの状態でした。
そのため研修中は少しでもエクステの知識を得ようと心がけておりました。
1ヶ月の研修期間は長いようで短いと焦りを感じていましたので空いた時間は先輩アイリストの実際の施術を見学し接客や時短の方法・手元などを学んでいました。

未経験からの転職には努力が不可欠です。
Kさんは、転職先の情報収集を徹底し、研修中も積極的に知識や技術を習得しようと努めました。
特に、施術経験がなかったため、空いた時間に先輩アイリストの施術を見学し、接客や時短の方法、手元などを学ぶという自主的な努力が、Kさんの成長を加速させました。
バイトルPROはアイリスト求人が豊富です。
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アイリストに転職して変わったこと:給料・休日・労働時間の実態

アイリストKさん
労働時間は減りました。
美容師時代は、朝9時前に出勤、夜は練習が終わった後も店長が業務をしていると先に帰ることができず23時や24時に退勤することもありました。
アイリストになってからは、店の営業時間に合わせた出退勤で気持ちに余裕ができました。
休日も増えました。
美容師時代は月に8日ほどの休みのうち1〜2日は講習でつぶれていました。
アイリストになってからは任意の講習が半年に1度ほどです。
だいたい月に8〜10日ほどはお休みを頂いています。
しかも美容師時代は土日のお休みは滅多にありませんでしたがアイリストになってからは月に1〜2日以上は頂けています。
給与面でも、美容師の時より生活に大幅な余裕ができています。
労働時間と休日の変化:美容師時代との比較で見るメリット
Kさんの体験談からは、美容師からアイリストへの転職が、労働環境の改善に大きく貢献したことが分かります。
労働時間
美容師時代は朝早くから夜遅くまで働くことが常態化していましたが、アイリストになってからは店舗の営業時間に合わせた出退勤となり、精神的な余裕が生まれたそうです。
休日
美容師時代は講習で休日が潰れることもありましたが、アイリストになってからは講習の頻度が減り、月に8〜10日ほどの休日が確保できるように。
特に、美容師時代には少なかった土日休みが月に1〜2日以上取れるようになったのは大きな変化です。
給与の変化:美容師時代と比較してどうなった?
労働時間や休日の改善に加え、Kさんは給与面でも大幅な余裕ができたと語っています。
これは、美容師からの転職理由として非常に多くの人が抱える悩みであり、アイリストへの転職がその解決策となりうることを示しています。
アイリストの「やりがい」と「大変なこと」|転職後のリアルな声

アイリストKさん
アシスタント時代はカウンセリング〜お会計を自分1人で担当するということがほとんどありませんでした。
アイリストになってからは、一人でその責任を負うためとても緊張しました。
あとは、仕事中の姿勢や目の疲れなど身体的なことで大変さを感じることはあります。
身体的な負担も?未経験からアイリストとして働く上での課題
アイリストの仕事には、美容師とは異なる大変さもあります。Kさんは、アシスタント時代には経験が少なかったカウンセリングからお会計までの一連の業務を一人で担当することに、当初は大きな責任と緊張を感じたそうです。
また、施術中の姿勢や目の疲れなど、身体的な負担もアイリストならではの課題として挙げています。

アイリストKさん
仕上がりに喜んでもらうことはもちろんですが、次のご来店の際に家族や友達など周りの方から好評だったお話などが伺えるとやりがいを感じます。
あとは、特別なイベントのためにまつ毛エクステやパーマをお任せいただいた時に特にやりがいを感じます。
たくさんのサロンがある中でお任せいただけることや素敵な思い出の一部になれることが嬉しいです。

アイリストの仕事の魅力:お客様の「キレイ」に貢献する喜び
大変な面もある一方で、アイリストの仕事には大きなやりがいがあります。
Kさんは、お客様が仕上がりに喜んでくれることはもちろん、家族や友人からの好評を聞いた時に特に喜びを感じると言います。また、結婚式など特別なイベントのために施術を任せてもらえることや、お客様の素敵な思い出の一部になれることに大きなやりがいを感じているようです。
まとめ:美容師から未経験でアイリストを目指すあなたへ
Kさんの体験談からは、美容師から未経験でアイリストに転職することのリアルな道のり、そしてその魅力が伝わってきました。
給与や労働時間の改善といった美容師からの転職理由を解決しつつ、美容師免許を活かし、お客様の「キレイ」に直接貢献できるアイリストの仕事は、多くの美容師にとって魅力的なセカンドキャリアとなり得るでしょう。
未経験からの挑戦には努力が必要ですが、Kさんのように適切な研修と自身の努力があれば、十分にプロとして活躍できる可能性を秘めています。
もしあなたが今、美容師からの転職を考えていて、アイリストという選択肢に興味があるなら、Kさんの体験談を参考に、ぜひ一歩踏み出してみてください。
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