美容師アシスタントの仕事、頑張っているんだけどいじめとかパワハラが辛い。
無視されたりハサミをわざと落とされたり。
仕事をわざとさせてくれなかったり、練習も私だけのけ者にすることもある。
もう働くのが辛いよ・・・。
こんにちは、1人美容院を経営しているアベです。
美容師アシスタントでパワハラ・いじめに悩んでいる人は少なくありません。
辛いですよね。
もし心が限界、今すぐ辞めたいなら、退職代行を利用することも視野に入れましょう。
一切会社と関わることなく退職可能です。
この記事では、パワハラ・いじめから逃れるための方法を解説します。
結論から言うと、一番最適な方法は今すぐ「環境を変えること」です。
ただし収入が不安定になりますから、もし可能なら、働きながら今すぐ転職活動を始め「違うサロンや異業種へ再就職」を目指すのがベストかもしれません。
転職先が見つかるまでの間、パワハラをできるだけ回避するための方法も併せて紹介するので、無理のない範囲内で参考にして下さいね。
美容師アシスタントへのいじめ・パワハラの実態
美容室に勤めていてパワハラ・いじめに悩む美容師アシスタントは少なくありません。
美容師業界はいじめがすごいみたいだ。知り合いのアシスタントの子は悔しくて泣いたら、泣くなって言われて無理して楽しそうにしてたら何でそんな顔できんの?って言われていたらしい。
しかも新人の誰かはクビにするって脅したり売上ノルマ達成しなかったらクビだそうこんな職場楽しい筈ない
— ちんティン@プロ自己満ツイッタラー (@LoudMinorityY) March 12, 2017
いじめやパワハラで多いのが無視。
わざとヘルプを使わないといった精神的苦痛を与えるような陰湿な方法を取る先輩美容師まで。
美容室って働き始めたら思ったけど、想像以上に頑張ってる人に対してパワハラとか凄いし悪い意味で厳しいし悪口に溢れ返ってる
そうゆうのやってもいいけど今美容師を目指してる高校生の俺には見せないで欲しいし知らせないで欲しい
ましてや右も左も分からない俺に対してお荷物ってお前ら本当に人か?— H1R05H1 (@joker_h1115) February 5, 2020
美容師見習いの高校生に対しお荷物という言い草は酷すぎますよね。
本当にこのままでは美容師になる人がどんどん減っていってしまいます。
パワハラ・いじめの兆候
「これはパワハラなのかな?」「どう対応したらいいのかわからない」と悩むあなたのために、一般的なパワハラの兆候をお伝えしていきます。
パワハラの典型的なパターン
厚生労働省によるとパワハラの定義をこのように定めています。
厚生労働省によるとパワハラとは「職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為」と定義しています。
具体的には、以下のような形で現れることが多いです。
身体的な攻撃
殴る、蹴る、物を投げつけるなど、物理的な暴力行為。
精神的な攻撃
人格否定、侮辱、脅迫、大声での継続的な叱責、無視、職場での仲間外れなど、精神的苦痛を与える言動。
ハサミをわざと落とす、お客様の前できつく叱責するなんて行為はこれに当たりますね。
人間関係からの切り離し
意図的に仕事から外す、会議に呼ばない、別室に隔離するなど、孤立させる行為。
ヘルプにわざと入れない、オフでの集まりにわざと呼ばない行為などですね。
過大な要求
明らかに達成不可能なノルマを課す、無理な業務を押し付けるなど、精神的・肉体的に追い詰める行為。
店販で到底無理なノルマを課して、達成できないことを追い詰めるなんてことが該当しますね。
過小な要求
能力や経験に見合わない単純作業のみをさせる、仕事を一切与えないなど、個人の成長機会を奪う行為。
カラーリングやワインディング技術があるのにも関わらず掃除以外させないなんて行為が該当します。
個の侵害
プライベートに過度に干渉する、監視する、業務上必要のない個人情報を詮索するなど、個人の領域を侵害する行為。
セクハラにも該当するかも知れません。
もしこれらの行為を受けていると感じたら、それはパワハラである可能性が高いですよ。
パワハラする上司の心理状態
パワハラをする心理には裏があります。
実は威張りたいという欲求は自分に自信が無いことへの裏返しです。
高圧的な態度を取ることで「私は偉いんだ!強いんだ!うやまえ!従え!」という態度を取るのです。
逆に言えば「俺は弱いから強く見られる必要があるんだ」という裏返しなんです。
【いじめられる側にも責任がある】っておかしくない?あなたは120%悪くない
いじめの話になると「いじめられる側にも非がある」という論調を耳にします。
私はそんなことは120%ないと考えます。
「いじめをして良い正当な理由」など無いからです。
いじめやパワハラに遭遇すると「私にも非があるからしようがない」と精神的に追い込まれることもあります。
ですがまずあなたがやるべきことは「自分を責めることを辞めること」です。

パワハラへの対処法・逃れ方:具体的なステップ
パワハラに悩んでいるあなたは、決して一人ではありません。
状況を改善するための選択肢はいくつもあります。ここでは、あなたの心と体を守り、前向きな未来へ進むための具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:公的な窓口への相談を検討する
パワハラは、職場の健全性を脅かす重大な問題であり、法律によってもその行為は許されません。もしあなたがパワハラを受けていると感じたら、一人で抱え込まず、専門機関に相談することを強くお勧めします。
労働基準監督署
:労働基準法違反に関する相談を受け付けています。
パワハラが労働環境の悪化や健康被害につながる場合などに相談できます。
都道府県労働局の「総合労働相談コーナー」
職場でのいじめ・嫌がらせに関するあらゆる相談にワンストップで対応してくれます。
匿名での相談も可能です。
こころの健康相談ダイヤル
精神的な苦痛を感じている場合、専門家によるカウンセリングを受けることができます。
法テラス
法的な解決が必要な場合に、無料の法律相談や弁護士の紹介を行っています。
これらの窓口は、あなたの状況を客観的に判断し、適切なアドバイスや支援をしてくれます。
まずは話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなるはずですよ。
ステップ2:具体的な行動を決める
相談を通じて、あなたはいくつかの選択肢が見えてくるかもしれません。
ここでは、大きく「仕事を続ける場合」と「辞める場合」に分けて、具体的な行動を考えます。
仕事を続ける場合の対処法:上司との関わり方を見直す
辞めたいけど収入がなくなるから今すぐは無理・・・。そんなケースもあるでしょう。
そこで今後のために必要なアドバイスをまとめます。
具体的な状況を記録する
いつ、どこで、誰が、どのようなパワハラ行為を行ったのか、具体的に記録に残しましょう。
これは、後に相談する際の有力な証拠となります。
信頼できる人に相談する
職場の同僚や友人、家族など、信頼できる人に状況を打ち明けることで、精神的なサポートを得られるだけでなく、客観的な意見を聞くこともできます。
人事部や信頼できる上司がいれば相談する
職場内に相談窓口や信頼できる人がいれば、状況改善に向けて動いてくれる可能性があります。
距離を置く
必要以上に上司と関わる機会を減らす、プライベートな話はしないなど、物理的・精神的に距離を置くことも有効です。
ですがどうしても無理という場合は以下の心理学的アプローチも参考にしてください。
パワハラ上司との向き合い方を心理学の側面から考える
本題に入る前に一つ質問します。
40代のおじさん美容師で
- 髪の毛をしっかりと染めてスーツで仕事をしている美容師
- 白髪はそのままでヒゲも整えず首元が伸びたTシャツをきている美容師
どちらがカット上手そうですか?
・・・
・・
・
当然1ですよね。
このように人は「突出した部分(このケースでは服装・容姿)」があると「全体の評価(カットも上手そう)」を高く評価しがちなのです。
実は1の美容師はカットが超下手で2がとても上手なのかも知れません。
このように「後光が差してあたかもその人がすごい!」と思える効果を心理学で「ハロー効果」と呼びます。
これを利用してあほ上司に「俺すごい」と思わせればいいんです。
先ほど紹介したようにパワハラする人の心理状態は自信が無い状態でした。
つまりあなたにパワハラするアホ上司は威張ることで美容師として尊敬されたい・先輩として尊敬されたいそんな欲求を持っていると考えられます。
そこで対策は超簡単です。
嘘でも認めてやればいいのです。
内心クソ上司め!と思っていても豚もおだてりゃ木に登るです。
- 「○○さんのカット指導とても分かりやすかったのでまたお願いします」
- 「○○さん今のお客さんのカットとても素敵でした。どうやってカットしたんですか?○○さんみたいなカット私もできるようになりたいので教えてください!」
- 「○○さんってお洒落ですね。いつもどこでお洋服買っているんですか?」
- 「○○さんのメイク素敵ですね。今度やり方教えてください」
何でも良いので嘘くさく無い程度に褒めてやりましょう。
自信が無い・認められたいそういう欲求をあなたが満たしてあげればいいのです。
しかも褒めてくれる人が現れると大切にしなければという心理に変化していきます。
次第に相手側の行動にも変化が現れるでしょう。
次の仕事が見つかるまでの対処法として利用してください。
ただし、これらの対処法は、パワハラの状況や相手の性格によって効果が異なる場合があります。
無理をしてあなたの心身がさらに疲弊してしまう前に、次の選択肢を視野に入れてください。
辞める場合の選択肢:退職代行の利用も視野に
もし、もうこれ以上今の職場で働くのは無理だと感じたら、退職を検討することも大切です。
退職代行サービス
パワハラを受けている状況で、上司に直接退職を伝えるのが難しい、精神的に辛いという場合には、退職代行サービスの利用も選択肢の一つです。
費用はかかりますが、即日利用可能で、一切会社と関わりなく辞めることが可能です。
精神的な負担を大きく軽減できます。
無料なので不安な点を相談してみてください。
自身で退職の意思を伝える
精神的に可能であれば、就業規則を確認し、退職希望日の〇日前までに申し出る必要があるか確認しましょう。
具体的な退職願の書き方などは以下の記事を参考にしてください。
退職願の書き方をさらに詳しく
ステップ3:次のキャリアを考える
美容師を辞めることを決断した場合でも、その後の選択肢は多岐にわたります。あなたの経験やスキルを活かせる道は必ずあります。
美容師を辞めずにお店を変えることもできる
美容室の数ご存知ですか?
平成27年3月末現在の美容所数は、23万7,525施設で前年度比1.5%の増加となっている。(衛生行政報告例より)
一方でコンビニはどのくらいでしょう。
CVS統計年間動向(2019年1月~12月)を発表した。店舗数は5万5620店(前年比0.2%減)
比較した年度が異なりますが美容室が圧倒的に多いのがお分かりいただけます。
コンビニより美容室が圧倒的に多いという現実で
- いじめ・パワハラに悩み耐えながら1つの美容室にこだわる意味ありますか?
私は辛い環境から逃れるためにお店を変えるのは悪いことだとは思いません。
実際パワハラ・セクハラで悩んでいた美容師が他のお店に再就職したことで環境が改善した事例もあります。
初めて就職したのは大型の美容室で、男性上司からのパワハラ、セクハラ(お客さんも)酷かった。女性は媚びないと出世出来なかった。耐えきれず転職して、美容職での職場はほぼ女性だけ。パワハラほぼ無し。セクハラも無し。女性の職場が陰湿なんて嘘です。
— Deee (@Deee62568739) February 5, 2019
このように転職して成功する事例はいくらでもあります。
ただし同じようにパワハラ・いじめが横行するような美容室に勤めないために注意が必要です。
そこでおすすめなのは気になる美容室にお客としていってみること。
アシスタントの仕事ぶりや表情、上司との関係が垣間見れることも多いので気になる美容室に就職前に来店してみましょう。
また(pr)バイトルPROのように事前に職場見学可能な求人が多数掲載されている転職サイトもあります。同じ美容業界への転職を狙うなら職場の雰囲気を事前にチェックできる求人から選ぶのが良いでしょう。
美容師の仕事から異業種へ行くこともできる
美容師のアシスタント時代はキツかった
先輩後輩の縦社会
プライドの高い人多い
パワハラも凄かった
上に訴えても技術を教わる身なので我慢しなさい
スタイリストの機嫌を損なう事は出来ないって
今思い出しても泣ける
私より先に美容師になったから出来て当然だけ クソババア— 美容師は見た(出張美容師) (@premijapan) November 3, 2019
技術を教わる身だから我慢しなさい、見習いなんだから我慢しなさい、これからの時代これらを隠れ蓑にしてパワハラを正当化するなど許されません。
世の中お金を稼ぐ手段は一つだけではありません。
美容師から別の職業に転職するのも選択肢の一つでしょう。
以下の記事では美容師の転職に役立つサイト・転職エージェントを紹介していますので新しい一歩を踏み出したいなら参考にしてください。
美容師の転職に役立つサイト・エージェントをさらに詳しく
以下の記事で紹介したように「美容師を辞めて良かった!」と転職したことを前向きにとらえている人もたくさんいます。
美容師を辞めて良かった生の声をさらに詳しく
異業種への転職は不安も伴うかもしれませんが、あなたの可能性を広げる大きなチャンスです。
まずは興味のある分野の求人を探したり、職業訓練校の情報を集めたりすることから始めてみましょう。
また転職に不安があるなら転職エージェントに相談するのも一つです。
無料で転職に関するアドバイス・転職先を紹介してくれます。
元美容師アドバイザーが相談に乗ってくれる「フミダス美容」は元美容師からの転職に精通しているエージェント。私がインタビューし内情を伺いましたので転職に不安がある方は参考に以下の記事も読んでみてください。
フミダス美容のサービスについてさらに詳しく
自分で転職に向けてスタートを切りたいとけど何から始めたらいいかわからないという場合は、以下に必要な情報をまとめています。
さらに詳しく
パワハラからの脱出は、決して簡単なことではありません。
しかし、あなたには状況を変える力があります。焦らず、自分のペースで、心と体を守るための最善の道を選んでください。