こんにちは美容師アベです。
アシスタント時代は先輩の指示のもと仕事をすることが中心で、お客様への責任感を強く実感ことも少なかったと思います。
しかし、スタイリストになるとお客様の髪の毛を実際にカットしたりカラーリングの色を考えたりと責任が重くなりますよね。
このギャップで入客が怖くなる美容師も少なくありません。
また給与を上げるには入客を増やして歩合を引き上げる必要があります。
ところが指名が増えず悩むスタイルストさんもいらっしゃるでしょう。
そんなスタイリストにありがちな悩みとその乗り越え方をまとめました。
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美容師から転職するまでの注意点&転職の進め方【まとめ】
もくじ
美容師スタイリストを辞めたい場合の対処法&乗り越え方
入客が怖くて辞めたい場合の乗り越え方
スタイリスト1年目は色々なお客様に入客し慣れていく時期です。
カットモデルの経験人数が少ない場合や緊張しやすい美容師ほどプレッシャーから入客が怖くなったり不安になって辞めたくなる時期です。
完璧主義を辞めよう
入客が怖いと感じる人は完璧主義で真面目な人に多いです。
例えば
- しっかり施術しなければいけない
- こんな状態じゃお客様に失礼だ
- こんな私じゃ駄目だ
と考えがちです。実は入客が怖いと悩むのは仕事(お客様)に向き合っている証拠です。
私も完璧主義でした。
ある時深番組で画家が
- 完璧な仕上がりなんて無理なんです。不完全でもお金をもらえるからこそプロなんです。
こんな言葉を言っていました。
私のような絵の素人からすると一見完璧な仕上がりに見える絵でもプロにとって完璧な仕上がりでは無いんだなぁと関心しました。
それが転機でした。「完璧な仕事」などないんだなと考えるようになりました。
むしろ不完全だと分かること・不完全でもお金をもらえるのがプロの証だと気づきました。
入客が怖い気持ちはとてもわかります。
ですが失敗しないで上達することは不可能です。お客様の頭は100人100通りですから。
入客が不安なのは「お客様を喜ばすことができない」という不安の裏返しです。
そんなあなたはきっと美容師に向いています。
クレームを受けて辞めたい場合の対処法
クレームを受けるのは経験不足によってカウンセリングが不十分だからです。
また自信の無さが態度に出ると余計にクレームを受けやすくなります。
クレームを回避するには「無理な約束はしない」「カウンセリングを重視する」ことが重要です。
クレームを受けた場合は「謝罪」「共感」でお客様の気持ちを落ち着かせます。
その後出来ることを提案して解決に導きます。
指名が増えなくて辞めたい場合の乗り越え方
思うように指名が増えない、リピートされないと自信を無くしたり将来不安から美容師を辞めるべきか悩んでしまいます。
指名が増えないのは技術が未熟だからと考える美容師スタイリストはとても多いです。
そんなスタイリストにおすすめなのがアンケートです。
アンケートを依頼する
少数でもリピートして下さるお客様はいると思います。
そのお客様に私の何がよくて指名して下さっているのでしょうか?と聞いてみます。
その答えがあなたの「強み」です。
私のサロンでも「何がよくて私のサロンに通ってくださっているのですか?」というアンケートをとったことがあります。
アンケートの結果
- 近いから
- 優しいから
- 親切だから
- 丁寧だから
- カットが上手だから
カットが上手だからというお答えはあるものの人間的な面を評価して下さる答えが多いです。
もしあなたの強みが「丁寧」な点だとしたらそこを意識してより伸ばしましょう。
入客するお客様全てにより徹底して丁寧に接客してみることです。
丁寧とは「顔の毛を綺麗に一本残さず取って差し上げる」ことかもしれませんし「ダッカールで髪の毛をひっかけない」「ホームケアを丁寧に教えてくれた」ことかもしれません。
美容師の仕事はお客様と接触する時間が長い職業です。
いくらカットが上手だからと言って1時間不快な時間を過ごしたお客様がまた来たいと思うでしょうか。
美容師の仕事は「サロンで過ごす時間=体験」も売っているんです。
美容室でどう過ごしたかの体験が指名につながるんです。
そのためには「そのお客様の快適とは何か」を常に考えることです。
忙し過ぎて辞めたい
勤めているサロンによってはスタイリストが不足していて忙しすぎて辞めたいという声も聞きます。
忙ししぎて辛い場合は分業することで負担を軽減するしか方法はありません。
人に任せる
一人で仕事を抱え込んでいる場合「任せられることはないか」考えましょう。一人でやった方が早いんだと思う人もいるかも知れませんが、自分の首を絞めるだけです。
仕事を円滑にするためにはアシスタントの協力が欠かせません。
アシスタントが使えないと言ったところで何も問題は解決しないため美容師アシスタントとの関係を円滑に保つためにやるべきことを行いましょう。
例えばスタイリストに求められるのは
- 使う⇒育てるという意識改革
- アシスタントに自ら考えさせること
- ゆだねること
などが重要です。
給与が少ない・結婚ができるか不安
美容師の給与が少ないのは統計情報からもあきらかです。
美容以外の他業種を含めた全業種の平均年収
年収比較 全業種(前期/後期) 美容師 30代前半の数値 男性 461万円/517万円 約317万円 30代前半の数値 女性 315万円/313万円 約284万円
全業種は平成29年の国税庁「民間給与実態統計調査」
美容師は平成29年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
より抜粋
男性美容師は100万円程年収に差があるように、給与への不満を感じることは多いです。
男性美容師の場合雇用されて働く美容師の約7割が30歳未満というデータがあります。
30歳に差し掛かる頃には男性美容師は独立開業したり異業種へ転職する人が増えてくるということでしょう。
結婚適齢期と重なることから結婚を機に将来を真剣に考えキャリアプランを見直す美容師が多いということが伺えます。
この将来不安を解消するには
- 条件が良い異業種に転職する
- 独立する
- マネジメント側を目指す
これらが考えられます。
条件が良い異業種へ転職する
美容師の給与水準が低いのは業界特有の問題です。
働く美容室を変えたところで大きな改善は望めないでしょう。
美容師としてのキャリアプランに限界を感じるなら出来るだけ早いタイミングで転職を検討することも必要かも知れません。異業種に未経験で転職を狙うなら出来るだけ若いうち30歳未満で動かないと転職も厳しいためです。
美容師から転職を成功させる秘訣【元美容師男女8人へのインタビューあり】
独立開業する
独立すれば集客から経営まですべて管理しなければいけません。
また借金を背負うことにもなるでしょう。
美容院の数はとても多いので競争環境にどう対応するか「マーケティング」など経営戦略も学ぶ必要があります。
技術は最低限できて当たり前でどんなお客様にどんな価値を提供するのかよく考えて独立しないと失敗します。
マーケティングについてはこちらにまとめていますので気になる方は参考にしてください。
美容室のマーケティング【今すぐ集客するために必要な準備~戦術までを解説】
マネジメント側を目指す
30歳以降に雇われて働くい美容師は減っていく現実があります。
被雇用者として仕事を続ける場合実績を残し「経営者に近い立場」に出世するキャリアプランを狙わないと厳しいでしょう。
美容師スタイリストを辞める方法と転職
美容師に限らず仕事を辞めてから転職活動を始めるのはリスクがあります。
仕事を辞める前に転職活動を始めましょう。
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